2011年6月22日(水)

強姦罪 -なぜ酔った女性を口説くのは「非常に危険」なのか

PRESIDENT 2011年6月13日号

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街で知り合った女性と意気投合して、その日のうちに大人の関係に。本人はちょっとした火遊びのつもりかもしれないが、行きずりのセックスは避けたほうがいい。合意のうえで楽しんだつもりでも、後で女性が豹変して「レイプされた」と訴えてくるリスクがあるからだ。

ナンパで大人の関係に…強姦と和姦の境界線
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ナンパで大人の関係に…強姦と和姦の境界線

性犯罪の罪は重い。暴行や脅迫によってセックスすれば強姦罪で、3年以上の有期懲役(刑法177条)。セックスに至らずとも、暴行や脅迫でわいせつ行為に及べば、強制わいせつ罪で6カ月以上10年以下の懲役に処される(同176条)。

合意のうえのセックスだったはずなのに、どうして後で女性から訴えられるのか。刑事弁護に詳しい長谷川裕雅弁護士は次のように解説する。

「よくあるのが、お酒を飲んで性行為をした後、『酔っていて前後不覚だった』と女性が主張するケースです。正常な判断ができないほど酩酊していたかどうか、男性が外から見て判断するのは難しい。そこで誤解が生じて事件化する場合が多い」

暴行や脅迫がなくても、女性を酩酊状態にして抵抗できなくしたうえでセックスに及べば準強姦罪が成立する(刑法178条)。準強姦罪の法定刑は、強姦罪と同じく3年以上の有期懲役。「お酒でムードを高めてから」という口説き方は、法律的には危険極まりないのである。

男性が勘違いしやすいポイントはほかにもある。たとえば「地べたでセックスすれば強姦だが、ハンカチを敷けば和姦」という噂を聞いたことはないだろうか。これは都市伝説レベルの嘘だ。

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