結婚相談所やカップリングパーティなど、婚活の場には、同じ目的の男女が集まっているにもかかわらず、すんなりとは結婚に結びつかない。そこには、男女間の「意識格差」が潜んでいる。

全国的に婚活イベント事業を展開するエクシオジャパンの取締役・西澤史子さんは、現在の婚活市場をこう分析する。

「近年続く不景気の影響から、男女ともに、結婚相手に経済力を求める傾向にあります。女性はもともと保守的で安定志向ですが、年収が高い人、安定した職業の人をより強く望むようになっていますね。学歴も、高学歴な女性ほど、強固にゆずれない条件を持っているようです」

調査でも、理想の学歴に関しては、40代・短大卒以下の女性の6割がどの学歴でもよいと答えているのに対し、大卒以上の女性は半数がMARCH以上を望むと答えている。25~34歳の若い女性に至っては、どの学歴でもよいと答えた人は26.9%しかいない(図6)。

「さらに、男性もそうした意識を持つようになっています。寄りかかりすぎるのは勘弁してほしいというのが本音なんです。女性看護師限定のパーティを企画すると、昔のように白衣の天使への憧れというより、有資格者で経済力もあるという理由で、男性が殺到します。ただ、女性はそんな男性の声にまだ気づいていない。その結果、男女のニーズは乖離しつつあるというのが現状です」(西澤さん)

図7・8・9
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図7・8・9

こうした、男女が結婚相手に求めるニーズの微妙なズレは、調査結果にも表れている。未婚男性の多くは、女性に稼ぎを求め、約半数は相手の理想の年収を400万円以上としている(図7・8)。しかし、そんな未婚女性は3割しかいない。一方、未婚女性の約7割は相手の収入が自分を上回ることを望み、6割以上は600万円以上の年収を求めている(図8・9)。だが、実際に600万円以上を稼げる未婚男性は4割にとどまる。