コンビニより多いと言われる歯科医院。そして偏差値30台でも入学できる歯科大学。大不況の到来が予測される今、歯医者に未来はあるか!?

国家試験合格率、偏差値、学費ランキング

今や「歯科医院はコンビニより多い」と言われ、厳しい競争にさらされている歯医者。多数のライバルがいる中で生き残るには「腕の良さ」だけでなく経営戦略が必要な時代とされている。

今、全国の歯医者はどのような状況に置かれているのか、10年後の展望は明るいのか、各種データから読み解いてみる。統計の解説は、船井総合研究所で歯科医院のコンサルティングを担当する松谷直樹氏にお願いした。

街に歯科医院があふれる中、医院選びで参考にしたいのが歯科医師の出身大学だ。医院のホームページを見ると、大体の場合は院長の出身大学が掲載されている。図1を見ると、全国の歯学部の偏差値は、上は60台、下は30台と大きな開きがあることがわかる。国公立が概して高く、私立で大きな格差が生じている。それに応じて国家試験の合格率も国公立が高い。