自分たちっぽさの先に、さらなる成長がある

会社としてさらなる成長を遂げるには、「ワンメディア=インフォグラフィックスに強い制作会社」であってはならない。世の中に数多存在する優れたクリエイターを支援するメディアカンパニーに発展しなければならない。メンバー一同の強くなった思いが、今年7月に発表した「ONE BY ONE」プロジェクトというクリエイターネットワーク事業につながります。

「ONE BY ONE」プロジェクトはクリエイターと出演者、クリエイターとワンメディア、あるいは出演者とワンメディアという掛け合わせを意味しています。

僕自身、こうして動画の会社をはじめた時には、多くの課題に直面しました。たとえば、出演者が思うようにアサインできなかったり、スタジオなどを借りる費用が不足していたり、さらには自分のポートフォリオを作るための環境がなかなか整わなかったり――。

そうした経験を踏まえ、ワンメディアなら才能あるクリエイターが世の中に出ていくためのサポートができると考えました。理由は3つです。

1. 出演者やトピックの提供
2. 撮影場所、機材の提供
3. SNSを中心とした配信面の提供

これからはSNSやデジタルサイネージなどで積極的に才能を発信していかなければ、クリエイターの活躍の場は増えません。ワンメディアはこの「ONE BY ONE」プロジェクトを通して、クリエイターに必要な上記の3つを提供し、活躍のサポートをしていきたいと考えています。

これによって、クリエイターは自分のクリエイティブの持ち味を活かした作品づくりが可能となり、ワンメディアはインフォグラフィックス動画を提供するだけではなく、多種多様な表現を提供できるようになるという、双方のメリットがあります。もちろん、我々としてはこれまで通りシンプルでストレートな動画でメッセージを伝えたいというクライアントともお付き合いができ、実際にたくさんの案件が生まれています。

動画で欠かせない“3つのS”

ワンメディアはタッグを組む動画クリエイターの方たちに常々、「動画において3つのSが重要である」と伝えています。これは僕が日頃からよく発信しているインフォメーション・パー・タイム、つまり時間あたりに対する情報の凝縮と密接に関わっています。

「3つのS」とは、Smart phone、Speed、Silentのこと。それぞれ、次のような意味になります。

Smart phone:スマートフォンの小さい画面で見られることを意識して動画を制作すること。

Speed:動画を見るタイミングは人によって異なる。移動中やランチタイムなど隙間時間に再生されることが多いため、短時間の中で情報を凝縮して入れること。

Silent:音を出して外で視聴することは稀なので、音がなくても情報が伝わるようにすること。

これらの要素を合わせることが、インフォメーション・パー・タイムの条件を満たすことにつながります。

ワンメディアはこうした「3つのS」を意識してインフォグラフィックス動画を制作してきました。