自公政権の改憲姿勢などに異議を唱える

東京都選挙区でも似たような構図があったようだ。山口那津男・公明党代表が出馬する選挙区に、現在の自公政権の改憲姿勢などに異議を唱える現役創価学会員・野原善正氏がれいわ新選組から出馬。

「とにかく野原を許すな、山口代表を守れというのが東京全体の空気。結果、山口代表は81万票と、前回当選時より2万票近く積み増して勝ち、野原氏は落選した。それはよかったのだが、比例票への対策がなおざりになったのは事実」(前出の東京の学会員)

創価学会の気質として「逆境に強い何くそ魂」があるとのことは、昔からよく指摘される。彼らの追い込まれたときの粘り強さには定評があり、それが発揮された選挙区の公明党候補7人全員当選という結果ではあったのだろう。ただ今回の選挙結果は、「選挙区も比例も同等に力を注ぐ」という体力が、もはや「高齢化した創価学会」には残っていない可能性も示唆する。

選挙後の19年7月25日、公明党の山口代表は若年層へのアピールのため、SNS活用の検討を党幹部らに指示したと報道された。しかし古参学会員らからは「信心の何たるかがわかっていないピント外れの案」との批判も漏れる。この逆境は、果たして次の躍進に結びつく「何くそ魂」を刺激できるか。

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