サニブラウン男子200m予選、8/4(火)朝もいい

トラック種目でいうと、桐生祥秀、山縣亮太、ハキーム・サニブラウンらが代表候補の男子100mも注目度が高い。「世界最速」が決定することもあり、世界中から熱視線を浴びる種目でもある。準決勝と決勝が行われる8月2日(日)のイブニングセッションだけでなく、予選のある8月1日(土)のイブニングセッション(女子100m決勝などもある)も抽選倍率は高くなるだろう。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Pipop_Boosarakumwadi)

日本人の活躍度を考えると男子100mよりも男子200mのほうが期待できると見る向きも多い。なぜなら日本が世界に誇る若きエース、サニブラウン・ハキーム(フロリダ大)がいるからだ。

先日、100mで9秒99をマークして話題になった20歳の青年は、ウサイン・ボルトを超える能力を持つ逸材として、大きな期待を集めてきた。2015年の世界ユース選手権は100mと200mのスプリント2冠。200mではボルトの持つ大会記録を塗り替えると、同年の北京世界選手権には男子200mで世界最年少となる16歳5カ月で出場した。2017年のロンドン世界選手権では、男子200mでボルトの記録を約6カ月更新する18歳5カ月で世界最年少ファイナリストに輝いている。

サニブラウンは100mより200mのキャリアが先行しており、東京五輪ではファイナル進出はもちろん、「メダル」の期待も十分にある。男子200m決勝が行われる8月5日(水)のイブニングセッションが日本にとってハイライトになるかもしれない。そして、サニブラウンの快走を生で観るなら、男子200m予選がある8月4日(火)のモーニングセッションが狙い目になる。

メダル期待、男子棒高跳び決勝の8/4(火)夕方も捨てがたい

他にメダルに手が届く可能性があるのは、男子走り高跳びと男子棒高跳びだ。IAAF世界ランキング(5月14日発表時)では男子走り高跳びの戸邉直人が5位、男子棒高跳びの山本聖途が9位。両種目とも同記録(試技差なし)で並ぶことがあるため、メダリストが3人以上誕生する場合もある。

またメダルを獲得するには日本記録に近い記録が必要となるため、メダルだけでなく、日本記録の瞬間を目撃できるかもしれない。ただ男子走り高跳び決勝は男子100m決勝と同じ8月2日(日)のイブニングセッション。抽選倍率を考えると、お勧めは男子棒高跳び決勝のある8月4日(火)のイブニングセッションだ。

メダル獲得の瞬間に立ち会うことができなくても、日本人アスリートの表彰式を狙う手もある。筆者は日の丸がはためくのを幾度も見てきたが、なんとも誇らしい気持ちになる。この経験をぜひ味わっていただきたい。表彰式はレース直後ではなく、半日後もしくは1日後のセッションで行われる。