自己承認欲求を満たす仕事をする

これは自分の中にある「自己承認欲求」を満たすことにもつながる。人間の欲求の一番根源にあるのは、自己承認欲求だ。必要もないのにブランド品を買ったりするのも、人から承認されたい、認められたいという欲求があるからだ。自分をコンテンツ化して、人から承認されれば、おかしな買い物で自分を満たす必要もなくなる。出版関係者や文章が得意な人なら、こういう人たちに向けて情報発信するのも手だ。

ネット上にはブログを書いて承認欲求を満たしたい人があふれているが、正直、意味不明な内容も多い。フェイスブックやツイッターなども同様で、そういう人たちに向けて「読ませる文章の書き方」といった有料ブログをnoteなどで立ち上げる。「買って読みたい」という人もいるはずだ。

経営者になれば定年はない

ほかに収入の源泉を増やす方法として、「会社を買う」という方法もある。これは中小企業向けの事業承継ビジネスをしている三戸政和さんが提唱しているものだ。三戸さんの『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(講談社+α新書)によると、いま日本の中小企業は後継者不足で悩んでいて、今後やってくる中小企業の大廃業時代に備えて、この本を書いたという。

私のクライアントにも中小企業の社長がいるが、いい製品をつくっているのに後継者がいない町工場は多い。従業員はいるけれど、みな職人で経営のことはわからない。子供も後を継がない。やむなく廃業せざるを得ないのだ。

大手企業のサラリーマンなら、マネジメントが得意な人は多い。会社で40~50人の部下を束ねてきた人なら、同程度の中小企業のマネジメントもできるはずだ。銀行との交渉、社員教育が得意、というのでもいい。サラリーマン時代に300万円貯めて、後継者のいない中小企業を買う。

前経営者や番頭クラスの協力を得るなど、工夫しだいでサラリーマンとの兼業も可能だろう。経営者になれば定年はないから、サラリーマンが定年になっても、自分の特技を生かして一生働くことだって可能になる。興味があれば『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』で紹介されていた「SMART」(「ストライク」が運営)や「TRANBI」などのサイトをチェックして、どんな会社が売りに出ているのか、見てみるといいだろう。