“コンビニっぽいオリジナル”を創造

おかずにもおつまみにも良い「おかづまみ」シリーズ。そのまま食卓へ出せる(撮影=吉岡秀子)

興味深いのは、阪上さんら開発者が単に品目を増やしただけでなく、かつてない“コンビニっぽいオリジナル”の創造に奮起したことだ。

冷凍ケースを見渡すと気づく。そのまま食卓に出せる平皿容器の「牛プルコギ」や「手羽中から揚げ」といったおつまみ群、レンジアップしてそのまま食べられる縦型容器のピラフなど、スーパーでは見かけないレアなメニューが存在感を放っている。

「冷凍食品の売り上げトップ3は、主婦の方にも人気の高いギョーザ・たこ焼き・お好み焼き。これらは鉄板なんです。でもコンビニをご利用される若い方や単身男性のニーズを考えると、定番とは別の価値のある冷凍食品があってもいいのではないかと。そこで冷凍ケースの増設に合わせて有名ラーメン店・すみれのチャーハンや、食事のおかずにも、お酒のおつまみにもなる『おかづまみ』シリーズなど、ちょっと視点を変えたユニークな商品を出したところ、好評でした。これからもセブンならではの冷凍食品を考えたいです」(阪上さん)

冷凍食品の売り上げは前年比150%に

取材に訪れた足立区のセブンの店長も「冷凍食品の品ぞろえを増やしたら、新商品だけでなく既存のたこ焼きなども一層売れ出した」という。理由を「売り場が目立つので、選びやすくなって手が出るのでは」と分析している。

「高齢の方は何度も買い物に出るのが大変なようで、冷凍食品をまとめ買いされる。また仕事帰りのサラリーマンは、おつまみ系の手羽先などとお酒を一緒に買われていくケースが多いです」(店長)

以前は60品目ほどだった冷凍食品を、約90品目に増やした。それによる効果は「まとめ買い・買い合わせ点数の増加」などで、はっきり出ているのだ。

もちろん、この店だけじゃない。新レイアウト店では、冷凍食品の売り上げ前年比は150%にもなっている。プチスーパーの代替になったともいえるコンビニで、おかずを買う、おつまみを買うというスタイルは今後も加速しそうだ。