小さくまとまるには早すぎる

メルカリは、国内で十分に利益が生み出せる状況にまで成長しているものの、海外ではまだまだ成長途上の段階といえる。特に米国では、すでに同種サービスが幅を利かせており、メルカリがそこに割って入るのは至難の業だ。

川口 宏之・著『いちばんやさしい会計の教本』(インプレス)

とはいえ設立当初から海外展開を志向していたメルカリは、そう簡単に米国市場を諦めないだろう。しかも、日本発のプラットフォーマーが初めて海外で成功するかもしれないという、投資家からの期待が双肩にかかっている。

海外から完全撤退して、国内事業だけに集中することも、やろうと思えばいつでもできる。だが前述のとおり、メルカリには潤沢なキャッシュとそれを生み出す仕組みが備わっている。小さくまとまるにはまだ早すぎる。

2月7日には第2四半期の決算発表があるが、それがどんな結果であれ、短期思考の投資家に惑わされることなく、米国での覇権争いにチャレンジしていってもらいたい。

(写真=時事通信フォト)
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