これからの時代における言語スキルのポイントは何か

自由闊達に会話をする能力は、仕事をするうえで、また生きるうえで最も大切なスキルの1つであると言える。日本語でも、英語でも、高いコミュニケーション能力を持つ人は、仕事がやりやすい。

CEATEC Japan 2017に出展されたNECの多言語音声翻訳サービス製品。(AFLO=写真)

これからの時代における言語スキルのポイントは何か? 大切なのは、言葉は生きていて、常に変化し続けているということではないか。

先日、米国のニューヨークに拠点を置く出版社の方と話しているときに、印象的な表現を聞いた。

最近、女性の権利向上などの問題を論じるときに用いられるハッシュタグに「#MeToo」がある。ところが、その編集者は、この表現を別の意味で用いた。

「わが社は、自分たちのオリジナルの企画を生み出すことにこだわっている。そりゃあ、たまには、『MeToo』的な出版もするけどね」

つまり、「#MeToo」を「私も同じ」から転じて、「他社の後追い」というような意味で使ったのである。

さすがはネーティブの話者。英語が、いかに柔軟に使われ進化し続けているか、改めてその好例を見る思いがした。