従軍慰安婦に支払われた給与は「紙切れ」になった

ちなみに私は従軍慰安婦に対して、その出身地が日本、朝鮮、台湾を問わず「性奴隷」という表現は適当では無いと考えている。

また同時に「従軍慰安婦の待遇が優遇されていた」事を以て、従軍慰安婦への日本軍の関与を正当化するつもりも無い。多くの場合、従軍慰安婦に支払われた給与は軍票であり、出金に制限があった。そしてたとえどんなに高給をもらっていたとしても、日本の敗戦と共にその軍票は無価値の紙切れになった。

日本人が歴史の一面の加害者として痛切に理解しなければならないのは、軍の関与や強制性云々では無く、こちらの方だと個人的には思う。

ともあれ、こういった下野中の杉田のゲリラ的政治活動が自民党に認められたのだろう。杉田は2017年衆院選挙で自民党比例中国ブロックから立候補し、約3年ぶりに代議士に復帰した。旧次世代の党が壊滅して以来、ほとんど全ての代議士は日和見的に自民党に復党するのが常であったが、そういった日和見態度に出ず、地道なネット宣伝活動を3年間続けた上で、自民党に入党した例は杉田水脈ただ一人である。こういった意味で、杉田の実直さはネット世論から厚い信頼を受けるに至っている。

ちなみに現在、杉田がそのオピニオン発信の主戦場のひとつとしているツイッターのヘッダ絵は、「そうだ難民しよう!」というシリア難民を揶揄するイラストを投稿して国際的顰蹙と抗議が殺到した、イラストレーター・はすみとしこ氏による、日章旗を背景にした自画像である。(文中敬称略)