「北極と南極、どっちが寒いの?」。子どもにそう聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか。「+-×÷=」はどうやって生まれたか。国語辞典に「ら行」が少ない謎。クモが自分の糸に絡まない理由。英語にはなぜ「兄」「弟」を表す単語がないのか。今すぐ子どもに話したくなる5つの「雑学」を紹介しよう――。

※本稿は、『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(KADOKAWA)を再編集したものです。

「+-×÷=」はどうやって生まれた?

計算に欠かせない「+」「-」「×」「÷」「=」の記号は、はるか昔から使われているように思うかもしれない。だが、じつは誕生してから数百年ほどしか経っていない。

もっとも古いのが、ラテン語で「……と……」を意味するエ(et)が変化したといわれる「+」、同じくラテン語で「足りない」「ひく」を意味するマイナス(minus)のmが変化したといわれる「-」だ。いずれも、1489年にドイツの数学者ビドマンが記した算術書に登場したのが始まりといわれている。

「×」が登場したのは1631年。イギリスのオートレッドが記した『数学の鍵』で使ったのが始まりだ。由来ははっきりしていないが、十字架を斜めにしたものといわれている。

「÷」は、1659年にスイスのラーンが使ったのが始まりとされる。この記号の由来は、分数の分子と分母の数字を「・」に置き換えたという説が有力だが、「-」記号と区別するため、上下に「・」をつけたという説も知られている。

等しいことを意味する「=」は、イギリスのレコードという人物が使い始めたもの。当時は2本の線が今よりもっと長かったようで、「同じ高さの線ほど等しいものはない」という意味が込められているという。

国語辞典に「ら行」が少ない謎

写真:KADOKAWA

もし手元に国語辞典があったら、「あ行、か行……」と、それぞれの行の言葉がどれくらいあるかを調べてみてほしい。「や行」は「や・ゆ・よ」、わ行は「わ・を・ん」だけなのでほかと比べて少ないのは納得できるが、「ら・り・る・れ・ろ」の「ら行」も少ないことに気づくはずだ。

日本語本来の語彙は「和語」「大和言葉」などと呼ばれるが、じつはもともと、日本の言葉に「ら行」で始まる単語は存在しなかった。では、国語辞典に載っている「ら行」の言葉は何かというと、その多くは中国からとり入れた漢語、あるいはヨーロッパからの外来語。たとえばリンゴ(林檎)、ロウソク(蝋燭)、ラッキョウ(辣韮)などはもともと漢語だ。