では、横糸の上を通ったらクモは引っかかるのだろうか。クモの足には脂肪酸系の物質を分泌する腺があり、足先がその油でコーティングされているので、絡まることがないといわれている。『昆虫記』を書いたファーブルは、脂肪酸などをよく溶かす液体でクモの足を洗って横糸に乗せてみたところ、案の定、粘り気で足が引っかかったという。

英語にはなぜ「兄」「弟」を表す単語がないのか?

日本語には「兄」や「弟」、「姉」や「妹」という独立した単語があるが、英語では兄弟を意味する「brother」、姉妹をあらわす「sister」しか存在しない。あとは兄弟姉妹いずれにも使える「sibling」という便利な単語があるくらいだ。

『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(KADOKAWA)

英語に兄や弟を示す単語がないのは、英米社会の日常会話では、特に必要がない限り年齢の上下を説明することがないからである。兄か弟か、先輩か後輩かなど、長幼の序を重んじるタテ社会の日本では、どちらの年齢が上か下かは重要だが、英米社会ではこうした意識が希薄だ。

日本では人の名前を具体的に言わず、兄、弟、父、母のように、自分との関係で説明することが多いのに対し、英米では、自分との関係を最初に説明せずに、名前で呼ぶことが多い。

実際、兄弟や姉妹で「お兄ちゃん」や「お姉ちゃん」と呼び合う習慣もないし、他人に紹介する時も、どちらが兄で、どちらが弟であるかを明らかにすることはめったにないそうだ。

あえて兄と弟を区別するなら、兄はolder(elder,big)brother、弟はyoung(little,kid)brotherとなる。姉や妹(sister)に関しても同様である。

雑学総研(ざつがくそうけん)
珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく日々情報収集に取り組む傍ら、最近ではテレビ番組とのコラボレーションも行なった。