増え続ける熟年離婚。セカンドライフを左右するのは「離婚のコスト」をめぐる「夫と妻の知恵比べ」次第だ。

男性の離婚は清算的な意味合いが強く不利

長年連れ添った夫婦が「熟年離婚」することは珍しい時代ではなくなった。厚生労働省人口動態統計によれば、同居期間が20年以上の離婚件数は1985年には2万434組だったものが、2015年には3万8644組。つまり、30年前に比べると熟年離婚は約2倍近く増えている。

(PIXTA=写真)

それも、これまでのケースは「“濡れ落ち葉”になった夫が、妻から離婚を突きつけられる」というものがほとんど。だが、ここにきて、妻に三行半を突きつける夫が増えていると離婚カウンセラーの岡野あつこ氏は話す。