都市と地方の二極構図では説明しきれない

今年の路線価日本一も東京・銀座の鳩居堂前だった。前年比26%アップの1平方メートルあたり4032万円でバブル後に記録したピークを超えたという。インバウンド需要を背景に東京や大阪などの大都市で路線価の上昇が目覚ましい一方、都道府県別の平均を見ると、前年より上昇したのは13都道府県にとどまった。

これら数字だけ見ると、都市と地方の格差が拡大しているとの解説を加えたくなるが、そんな単純な二極構図では今の不動産市場を説明しきれないとするのが、みずほ総合研究所の市川雄介主任エコノミストだ。

(図版作成=大橋昭一)
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