自分は命の何%を使い果たしたか、考えてお金を扱う

投資や運用など資産形成というのは、永遠の命を持つお金という腐ることのない“観念的存在”を扱っています。そのため、そのお金を所有する側の生身の人間は、しばしば自分には寿命があり、いずれ朽ち果てていくという現実を忘れてしまいがちです。

以前の記事でも紹介したように、お金は、ニューカッスル大学心理学部教授のダニエル・ネトルのいう非地位財(休暇、愛情、健康など*)や、ノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学教授のダニエル・カーネマンのいう「セックス・おしゃべり・お食事」(**)に使えばいいと思います。その際、考慮すべきは命の体感時間。何しろ使う側の命は有限なのですから。

*「他人の年収」をスルーできたら富裕層の素質あり(http://president.jp/articles/-/20899
**富裕層の哲学「幸福度は、お金ではなく、“昼と夜の営み”で決まる」(http://president.jp/articles/-/21191

「自分は命の何%を使い果たしたのだろうか?」と意識することは大切ですね。

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