一石三鳥の方法で付加価値を高める

読書が費用対効果の高い方法であることはわかった。では、習慣づけるためにはどうすればいいか。

「読書習慣のない人は、まずは現在取り組んでいる仕事の結果に直結する本を読みましょう。営業であればお客様の業界研究ができる本を読む、といった具合です。通常の仕事にプラスαで負荷をかけることで、仕事を通じて本の内容が身につくのでオススメです」

もう一つ、読書習慣をつけるためには「定期購読」という方法がある。今回のアンケートでも「定期購読している雑誌の冊数」を尋ねたところ、2000万円以上で約半数が定期購読していることがわかった。

「毎日届く新聞と同じで、定期的に雑誌が送られてくれば、それに目を通す習慣がつきやすい。私も、海外のマーケティング雑誌を定期購読しています。ほかの人と違う情報源を持つことは、自分の付加価値を高めていくうえで非常に有効な手段です。雑誌を読むために、英語に目を通すことにもなるので、一石三鳥です」

収入の高い人ほど、限られた時間で効率良く学べるよう、行動しているという結果になった。

概要●楽天リサーチの協力を得て実施対象●ビジネスマン1000人(20~60代、各年収層5:5、500万円台は男450人:女50人、2000万円以上は男462人:女38人)調査期間●2016年5月9~11日

神田昌典
経営コンサルタント・作家。ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士。大学4年次より外務省経済部勤務。1998年独立、ALMACREATIONS代表としてさまざまなイノベーション講座を実施し、日本最大規模の読書会を主宰する。
 
厚切りジェイソン
お笑い芸人・IT企業役員。2012年、株式会社テラスカイに入社。米国法人TerraSkyInc.設立同年より、グローバルアライアンス事業部長と米国法人の副社長を担当しながら、14年10月にお笑い芸人としてデビュー。
(安井信介=撮影 スタイリング(厚切りジェイソン氏)=松川 茜)
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