今の時代は 日米貿易の時代から、中国や台湾などの「大中華圏」との貿易の時代に変わったという。

2009年1月から9月の貿易総額を掲げ、米国の比率は13.5%に低下、大中華圏の比率が3割を超えた数字を示し、ネットワーク型の視界を持った「全体知」の探求を促す。さらにロンドンからシドニーまでを結ぶ大英帝国の「ユニオンジャックの矢」「ユダヤネットワーク」等に見られるグローバリズムを観察することで、日本人に世界を知る力を持てと説く。

統計の数字を過信せず、自らを客観視しながら自分の体感を歴史認識に変換していく。著者の卓越した見識と知性、個性的な表現力で「知ること」の楽しさを教えてくれる一冊だ。