▼対策

光を早起きにうまく活用するには具体的にはどうしたらいいか。

「本当はカーテンを開けっ放しで寝て、朝日の力を利用するといいのですが、防犯上、問題がありますし、日の出の時刻と起床時刻は必ずしも同じとは限りません。そこで、私自身も長年実践しているのですが、寝床の自分の顔に照明(470ナノメートル前後の波長)があたるように設置し電源タイマーを使って起きる時刻の20分ほど前にスイッチが入るようにしておく。するとすっきり目が覚めます」(吉田氏)

逆にいえば、就寝前に、脳を興奮させる前述の短い波長の光線を発するスマホ、PCを見ての作業は入眠の妨げとなる可能性があり、早起き継続のためにもやめるべきなのだ。

挫折原因2
「退社時間が19時を過ぎる」

▼傾向

早起き3日坊主のビジネスマンにありがちなのは、起床時間ばかりに目がいって、就寝時間に気が回らないことだ、と習慣化コンサルタントの古川武士氏はいう。

「起床と就寝の時間はセットで考えるべき。早く起きるなら、一定の睡眠時間をとるため、それまでより早く寝る。いけないのは、早起きのため睡眠時間を削ってしまうことです」(古川氏)

当初は睡眠不足を気持ちで乗り切ることができても、それは長続きしない。仕事の効率は確実に落ち、自己管理能力も低下するのは目に見えている。