このところ、はまっているのが、アメリカの作家、リック・ライアダンの「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のシリーズ。

「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズの3巻『タイタンの呪い』の英語版。

ある取材で、「最近流行っている少年少女小説」ということで編集者に教えてもらって、試しに1巻を読んだら面白く、夢中になってしまった。

私はキンドルの英語版で読んでいるけれども、日本語訳も出ている。また、第1巻、第2巻を原作として映画も公開されている。

パーシー・ジャクソンは、海の神ポセイドンと人間との間に生まれた半神半人で、似たような境遇の子どもたちと冒険に出る。特にアメリカで人気が高く、ニューヨーク・タイムズの児童書部門のベストセラーリストに、200週以上にわたって登場していたという。

日本では、どれくらい人気が出ているのかわからないが、先日講演会で、「最近はパーシー・ジャクソンを読んでいて」と言ったら、高校生が2、3人、「ウギャー!」と反応していたので、少なくとも一部では熱狂的な人気を博しているのだろう。

「パーシー・ジャクソン」のシリーズの何が面白いのか。いろいろあるのだけれども、1つ確実に言えるのは、オリジナリティが大変高いということであろう。

ギリシャ神話のオリンポスの神々と、現代のアメリカが、どのようにかかわるのか? 主人公のパーシー・ジャクソンは、どのような境遇にいるのか。そのような設定がきわめて独創的で、読みながら、「ううむ、そうか」とうなってしまう。