2015年12月30日(水)

ロボットが従業員!? 予想を裏切る「変なホテル」

ヒットするデザイン

PRESIDENT 2016年1月4日号

GRAPH代表/ヘッドデザイナー 北川一成 構成=金井 悟 撮影=佐藤新也
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プロジェクトの全体をまとめてほしい――。長崎県のテーマパーク「ハウステンボス」につくるホテルのブランディングを依頼されたとき、すでに内容は大詰め。当初は「世界一効率のいいホテル」を旗印に掲げ、「スマートホテル」という仮の名称でプロジェクトが進行していました。でも、「スマート」という言葉は、数年経つと風化するかもしれない。そこで提案したのが、「変なホテル」というネーミングでした。

デザインした人 GRAPH代表/ヘッドデザイナー 北川一成

このホテルの特徴は、今までにない「エネルギーの削減」を実現できること、そして人間の仕事を「ロボット」がまかなっていることです。活躍するのはフロントの左から並ぶ「小型ロボット」「女性型ロボット」「恐竜型ロボット」、そして荷物の出し入れをしてくれる「クロークロボット」、部屋まで案内してくれる「ポーターロボット」の計5体。それぞれの誘導に従えば、人間のスタッフを間に入れず宿泊できます。

これだけでも「ロボットのいるホテル」として、興味は持ってもらえるかもしれません。でも、それだけではいつか飽きられる。ロボットの存在とは関係ないところでも、何か話題が生まれるきっかけが欲しかった。そこで名称が「変なホテル」であれば、「どこが変なのか」と引っかかりを持ってもらえるだろうと考えました。

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