2016年1月3日(日)

老父が再婚宣言。遺産を奪われないためには

知って安心、幸せを呼び込む全課題

PRESIDENT 2014年1月13日号

長山清子=構成
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悪い女にむしられて父の財産がゼロに!?

妻を亡くした60~70代の男性が若い女性に恋をし、再婚すると言い出す……。元気な高齢者が増えた現在、珍しくない話だ。だが子供たちにしてみれば、父が再婚するということは、将来遺産を相続するときの取り分が著しく減ってしまうということだ。ご存じのように、法律では遺産の半分を妻が相続し、残りを子供たちで等分することになっているからである。それどころか、タチの悪い女性にカネをむしり取られてしまうと、相続しようにも遺産がゼロになるケースすらある。

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父に「全財産を彼女に譲る」と遺言状を残されたら?

なぜこのようなことが起きるのかといえば、今リタイア後の生活を謳歌している世代は、一番カネを持っている世代でもあるからだ。大企業にいた人なら2000万から3000万円、中小企業でも1000万円以上の退職金を手にしており、しかも住宅ローンは払い終わっている。年金も老齢年金と厚生年金の2階建てだし、大企業ではさらに企業年金が上乗せされて、人によっては月に40万円ぐらいの年金が入ってくる。

そして体はまだまだ元気なので、再就職する人も多い。最近よくあるのが、東南アジアなどの発展途上国から、工場の品質管理や技術支援の顧問として招かれることだ。

これは僕が現地の工場の社長から聞いた話だが、たとえば中国の工場には17歳、18歳くらいの娘さんたちが多数働きに来ている。なにしろ人口が13億人もいるから、なかには目を疑うほどきれいな、女優のような女の子が結構な割合でいるのだ。そういう女の子に甘えられれば夢見心地になるのも無理はない。

ひとたびいい仲になれば、彼女に言われるがままに何でも買い与えてしまう。物価が安いから家だって建てられる。そうこうするうち、退職金も貯金も使い果たしてすってんてんになり、女も去っていくというわけだ。しかし一文無しになっても日本に帰ってこられる人はまだマシ。日本の妻と子供たちに合わせる顔がなくて、現地で日雇い労働者としてその日暮らしをしている人もいる。

また「婦人公論」の取材では、こんな話も聞いた。気難しくて家族も手を焼く老人が、趣味の絵画教室で知り合った女性にだけ心を許し、家族の知らないうちに所有していたマンションの名義を彼女のものに書き換えていたという。その彼女は別の資産家の老人のところでも同じようなことをしている。明らかに作為をもって、老人に親切にしているとしか思えない。

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