2015年8月4日(火)

共働きvs専業主婦。夫はどちらが幸せか

PRESIDENT 2014年1月13日号

著者
楠本 修二郎 くすもと・しゅうじろう
カフェ・カンパニー社長

楠本 修二郎1964年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。リクルートコスモスを経て大前研一事務所に入社し、94年「平成維新の会」事務局長。98年から「キャットストリート」開発に着手。2001年、現在のカフェ・カンパニーを設立、社長。政府のCOOL JAPAN構想実行委員、「東の食の会」代表理事なども務める。

カフェ・カンパニー社長 楠本修二郎 構成=三田村蕗子 撮影=宇佐美雅浩
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妻が仕事をすれば夫もインスパイアされる

妻の側も社会との接点を持って活き活きと仕事をしたほうがいい。そのほうが夫の側もインスパイアされるところが多く、双方にとっていいと思います。

21世紀は母性のリーダーシップの時代だと思います。僕は、「カフェのある風景」をつくることで、コミュニティを再生したいと、直営店事業をはじめとして、食を中心としたさまざまな事業を展開していますが、仕事を通じて、女性目線のマーケティング力やリーダーシップ、企画力、デザイン力がいかに企業にとって有益かを、日々、痛感しています。ウチは従業員の半分が女性ですから、力強いですよ。情報感度の高い女性から得られるインスピレーションは企業の財産といってもいい。

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結婚、出産後も仕事を続けたい女性が増加中

男はどうしても、現在の延長線上でモノを見がちです。男中心の会議がそうじゃないですか。AかBかの二項対立論に終始しちゃう。すぐ効率でモノを考えるしね(笑)。

1950~80年代、マーケティングにおいてはターゲット論が有効でした。しかし、いまは違います。年収とか住まいといった定量的な条件だけでは測れない時代です。もうターゲット論は役に立たない。車のCMを見るとそれがよくわかりますね。昔は車のスペックを訴求していましたが、いまはドライブシーンを提案している。そのとき、どんな服に身を包み、どこへ行くのかといった物語を提示している。大切なのは、モノの背景に流れるストーリーやコンテキスト。モノをどう売るかよりも、ストーリーから共感を呼ぶプロセスが重視されています。

そんな時代に求められているのは、どういったライフスタイルを提案するのかであり、ライフスタイルをつないでいく手法ですよ。その点、女性はすごい。AにはAの、BにはBのいいところがあると、いいところをうまくつないで編集します。

これは子どもを育てるときの母の目線と一緒なんですよね。お母さんは、この子はちょっと乱暴だけど、こんないいところだってあると、いいところを探そうとします。いろいろな引き出しを持ち、複眼でモノを見る。この感覚が店舗や商品づくりに役立つのです。

妻が社会に出て働いているのであれば、ぜひ家庭でも仕事の話をしてみてください。女性独特の感性に学ぶことは多く、自分の仕事のヒントにもなるはずです。

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