2015年12月8日(火)

算数レベルの知識でOK! 上司の評価が高くなる「数字の伝え方」

PRESIDENT 2015年9月14日号

著者
深沢 真太郎 
BMコンサルティング代表

「ビジネス数学検定」日本最上位1級(AAA)。企業研修や大学講座で約4000人にビジネス数学を指導。近著書に『99%の人が知らない数字に強くなる裏ワザ30』がある。

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BMコンサルティング代表 深沢真太郎 構成=田之上 信
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私が教育研修の現場で会う「課長」の悩みは、たいてい上司との関係だ。そして、その上司に信頼され良好な関係を築くことは、自分のチームの業績を高める有効な手段の1つでもある。つまり、上司の信頼を得るにはどうすればいいかというテーマは、「課長」にとって極めて重要なテーマなのだ。

そこで、今回は部長や役員など上司から評価されるためのビジネス思考について考えてみたい。なにもゴマすりやご機嫌取りをしろとはいわない。必要なことは、やはり数字をもとにしたコミュニケーションである。それも算数レベルの知識でよいのだ。

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2014年の売り上げ成績を深掘りしてみる

たとえば次のケースを考えてみてほしい。「あなたが課長を務める営業1課と、別な人が課長を務める営業2課は同じ製品を取り扱って、2013年度に1億円ずつ売り上げた。14年度に入って1課は同じ製品をそのまま継続して販売し、売上高を50%増やした。一方の営業2課は戦略を変え、1.6倍の単価の別の製品で売上高を2倍にした。あなたの上司である部長は14年度の1.5億円と2.0億円という2つの数字を見て、営業2課を評価している様子だ。この評価は本当に正しいのだろうか?」。

単純比較すると、確かに2課のほうが結果を残しているように見える。しかし、この数字だけで判断するのは早計だ。たとえば、Aさんは貯金を2倍に増やし、Bさんは貯金を30倍に増やしたとする。どちらがすごいだろう。30倍のBさんと思ったとしたら、あなたは大事な点を見落としている。

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