2015年10月28日(水)

東京オリンピックを直撃? 大地震の「9年サイクル」

ニュースの謎、国際問題のカラクリ【自然災害編】

PRESIDENT 2015年1月12日号

著者
鎌田 浩毅 かまた・ひろき
京都大学大学院 人間・環境学研究科教授

鎌田 浩毅1955年生まれ。東京大学理学部地学科卒業。97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。テレビや講演会で科学を面白く解説する「科学の伝道師」。京大の講義は毎年数百人を集める人気。著書に『一生モノの超・自己啓発』(朝日新聞出版)、『一生モノの勉強法』( 東洋経済新報社)、『西日本大震災に備えよ』(PHP 新書)、『火山噴火』(岩波新書)。

執筆記事一覧

京都大学大学院 人間・環境学研究科教授 鎌田浩毅
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今は9世紀以来の大地動乱の時代

2014年9月に御嶽山が噴火し、戦後最大の火山災害を引き起こした。また、同年11月には長野県で震度6弱の直下型地震が発生した。

わが国は地震国・火山国であり、世界で起きるマグニチュード(Mと略記)6以上の地震の2割が日本で発生する。陸地面積でいうと世界の400分の1にしかすぎない日本列島には、世界の活火山の7%がひしめく。

歴史を振り返ると、阪神・淡路大震災以前にわが国で100人以上の死者・行方不明者を出した地震と津波の記録は、年表の通り。過去に起きた地震、津波、火山噴火といった自然災害は、すべてプレートと呼ばれる地下にある厚い岩盤の動きによって発生した。プレート運動を解析すると、将来の災害を見通すことが可能である。

▼多数の死者・行方不明者を出した地震

【1891年10.28】岐阜県を震源とする濃尾地震が発生(死者7,273名、M8.0)。

【1896年6.15】三陸沖を震源とする明治三陸地震が発生(死者2万1,959名、M8.2)。

【1923年9.1】相模湾を震源とする関東大震災が発生(死者・行方不明者約10万5000名、M7.9)。→日本災害史上最大級の被害

【1933年3.3】三陸海岸の東方200kmを震源とする昭和三陸地震が発生(死者・行方不明者3,064名、M8.1)。

【1944年12.7】紀伊半島南東沖を震源とする昭和東南海地震が発生(死者・行方不明者1,223名、M7.9)。

1995年 明石海峡を震源とする阪神・淡路大震災が発生

【1946年12.21】和歌山県潮岬南南西沖を震源とする昭和南海地震が発生(死者1,330名、M8.0)。

【1948年6.28】福井県を震源とする福井地震が発生(死者3,769名、M7.1)。

【1995年1.17】明石海峡を震源とする阪神・淡路大震災が発生(死者・行方不明者6,437名、M7.3)。

【2011年3.11】三陸沖を震源とする東日本大震災が発生(死者・行方不明者1万9000余名、M9.0)。→地殻変動が発生し、大地動乱の時代へ

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