2015年8月10日(月)

年収1200万~3000万の家庭が自ら転げ落ちる「高収入貧乏の谷」

プレジデント・マネーNEWS【34】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
金森 重樹 かなもり・しげき
ビジネスプロデューサー、不動産投資顧問

金森 重樹東大法学部卒。25歳の時に1億2000万円の借金を負う。著書『お金の味』に詳しい。マーケティングの技術を活用して35歳で借金を完済。行政書士として脱サラ。不動産、建設、ホテルチェーン、医療法人、福祉事業などグループ年商100億円の企業グループのオーナー。個人で日本最大2メガワットのメガソーラー発電所を宮古島で開設。自宅の冷蔵庫とストッカーは自治体からのお礼の品でいつも満杯。ふるさと納税を始めて食費はほぼ「0円」を更新中。著書に『2015年改訂版 100%得をするふるさと納税生活完全ガイド』。

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行政書士、不動産投資顧問 金森重樹=文
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【前回のまとめ】富裕層が超富裕層になるのは実は、比較的簡単。でも、ゼロから富裕層になるのは危険がいっぱい! だから、まず富裕層がどうやって超富裕層になるのかを考える練習からはじめよう。そのほうが、安全に資産作りができるだけでなく、「はじめの一歩」が変わってくるから。

なぜ年収1200万円なのに貯金ができないのか?

「理詰めで富裕層になる方法」をお伝えしている本原稿、第1回分(東大法→フリーター1億超借金→億万長者が語る「理詰めで富裕層になる方法」http://president.jp/articles/-/15594)に対して、読者の方からこんなご質問をいただきました。

今回(第2回)の原稿をちょうど書き終えた頃、担当編集者経由でその質問が届いたのですが、偶然にも今回のテーマにぴったりの内容でした。

「現在、年収1200万円程度ありますが、貯蓄もあまりできないでいます。(中略)当方(41歳)、持ち家(マンション)、ローン(約1000万円)あり。貯蓄額約300万円。何か具体的な策をご教授頂ければ幸いです」(41歳会社員 男性)

今回の原稿はこれに対する答えも含まれています。

さて、ごく普通の人が見ている世界と、富裕層が見ている世界。この違いを考えていきましょう。

「家計の金融行動に関する世論調査2014」(金融広報中央委員会)に面白いデータが載っています。
http://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/yoron2014fut/pdf/yoronf14.pdf

調査によれば、金融資産を保有していない世帯は、30.4%です。約3軒に1軒の家庭には金融資産はまったく無いことになります。ただ、これは全部の世帯年収の平均なので無収入の家庭も含まれています。

それでは、年収1000万~1200万円未満の家庭はというと、10.8%の世帯が金融資産を保有していません。さらに年収1200万円以上の世帯では11.8%です。

つまり、年収があるからといって自然と貯金ができるわけではありません。

年収が1000万~1200万円未満の家庭よりも、年収が1200万円以上の家庭のほうが金融資産をまったく保有していない比率は多いわけですから。

この金融広報中央委員会の世論調査は1200万円以上の家庭をひとまとめにしていますが、ここから先は僕の運営している不動産投資の会員サイトである「通販大家さん」に登録している方の傾向を加味してお話しします。

「通販大家さん」の会員には年収1000万円以下の属性の方はほとんどいません。

高年収サラリーマンといわれる年収1500万~3000万円の方をボリュームゾーンとして、1棟ものマンションを販売する事業を展開しています。

会員数は3.5万人です。なので、年収1500万~3000万円の方の貯蓄の傾向については詳しいです。

よくあるパターンが、年収3000万円くらいの高給サラリーマンにもかかわらず、貯金が1000万円くらいしかないというケース(誰か特定の方を指しているのではなく、このパターンは多いです)。

仕事は、医者とか外資系のサラリーマンとか弁護士とかです。

年収3000万円だと所得税と住民税を合わせた実効税率は30%台です。毎年所得税・住民税を1億~2億円以上払っている僕からすれば、彼らの税との戦いはまだ本格化していません。なのに、なぜ貯金が1000万円程度しかないのでしょうか?

それは、彼らは彼らにふさわしい生活をせず、背伸びをしてしまっているということが一因です。

年収3000万円だというのに、あたかも年収億超えの富裕層のイメージで生活してしまっているから、いつまで経ってもお金が溜まらない。

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