2015年7月17日(金)

ラグビー日本代表の「開発費1.5倍」新ジャージの効果は

スポーツ・インテリジェンス【第19回】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
松瀬 学 まつせ・まなぶ
ノンフィクションライター

1960年、長崎県生まれ。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、同大卒業後、共同通信社に入社。運動部記者として、プロ野球、大相撲、オリンピックなどの取材を担当。96年から4年間はニューヨーク勤務。02年に同社退社後、ノンフィクション作家に。日本文藝家協会会員。著書は『汚れた金メダル』(文藝春秋)、『なぜ東京五輪招致は成功したのか?』(扶桑社新書)など多数。

執筆記事一覧

松瀬 学=文と写真
1
nextpage

4素材を駆使して軽量化した新ジャージ

ラグビーのワールドカップ(W杯)は4年に一度の大舞台である。オリンピック同様、選手にとっては4年間のハードワーク(努力)の総決算、スポーツ用品メーカーにとっては大きなビジネスチャンスとなる。ラグビーの日本代表も、9月開幕のW杯イングランド大会で着用する新ジャージを披露した。

新ジャージのコンセプトが、日本代表のスタイルと同じく「ジャパン・ウェイ(日本流)」である。日本代表の特徴の「スピード」「躍動感」が伝統の「白赤ストライプ」のデザインで表現されている。公式サプライヤーのカンタベリーオブニュージーランドジャパン社の開発担当者によると、開発期間がざっと2年、開発費は「前回大会(2011年)の1.5倍くらい」という。W杯関連グッズの売り上げも、前回大会の1.5倍程度を期待している。金額は明らかにされなかったが、どちらも1億数千万円といったところか。

新ジャージには、4つの素材が使われており、快適性、機能性などが向上した。重さは、前回W杯でのものより12%(35.5g)軽量化され260gとなった。通気度、放熱量もアップし、試着したリーチ・マイケル主将(東芝)は「実際、プレーしないとわからないけれど、(着た印象は)フィット感がすごくあって、軽そうなジャージです」と漏らした。

「僕がニュージーランドで子どもの頃に見た日本代表のジャージに似ている。ラトウが着ていたようなジャージでワールドカップを戦えるのはすごくうれしい」

ラトウとは、1987年第1回大会から3大会連続で日本代表としてW杯でプレーした往年の名選手、シナリ・ラトウ。胸に付く桜のエンブレムは不変だけれど、2003年W杯ではジャージのデザインが変わった。新ジャージでは、1999年W杯までの白色と赤色の幾重もの横ストライプが復活した。

PickUp