2015年7月3日(金)

ラグビーW杯も世界遺産もやってくる! 被災地・釜石の「歴史を変える」挑戦

スポーツ・インテリジェンス【第17回】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
松瀬 学 まつせ・まなぶ
ノンフィクションライター

1960年、長崎県生まれ。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、同大卒業後、共同通信社に入社。運動部記者として、プロ野球、大相撲、オリンピックなどの取材を担当。96年から4年間はニューヨーク勤務。02年に同社退社後、ノンフィクション作家に。日本文藝家協会会員。著書は『汚れた金メダル』(文藝春秋)、『なぜ東京五輪招致は成功したのか?』(扶桑社新書)など多数。

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松瀬 学=文
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昇格まであと一歩

被災地の釜石市が変わる。ラグビーの「釜石シーウェイブス(SW)」も変わる。同クラブの今季のスローガンが「チェンジ・ザ・ヒストリー」である。そう、歴史を変えるのです、と釜石SWの三浦健博ヘッドコーチ(HC)は言うのである。どうすれば?

「いろいろあるんですが、まずは今まで以上の結果を残すこと。トップイーストで優勝し、トップリーグ(TL)に上がることです」

釜石SWの前身は、あの日本選手権7連覇を遂げた「北の鉄人」の新日鉄釜石ラグビー部である。その名門も今や、TLの下のトップイーストリーグで戦っている。昨季は上昇気流に乗り、トップイースト2位となり、TLのチームとの入れ替え戦に進出した。TL昇格まであと一歩まで迫った。

さらに言えば、3月には、釜石市が2019年ワールドカップ(W杯)日本大会の開催地に決まった。どうしても、ファンからのTL昇格への期待は大きくなる。そのことを言えば、三浦HCは「そうですね。期待してください」と笑うのだ。

チームを成長させるためには、何かを変化させないといけない。戦術担当のスタッフ陣が変わった。新たな外国人選手も加わり、メンバーも変わった。 

「前年を破壊しないとだめなんです」と三浦HCはドキリとすることを言う。

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