2014年6月、オリックスの会長兼CEOを退任した宮内義彦氏。小泉内閣時代は規制改革会議の議長を務めて、抵抗勢力と激しくやり合った。かつての改革の旗手は、アベノミクスをどう見ているのか。
サラリーマンは既得権益である
宮内義彦氏
【田原】宮内さんはオリックスのCEOを退任された。どうしてお辞めになったのですか。
【宮内】幸か不幸か、私はまだ元気です。ただ、元気だからとやっていると、いきなりドンとくる危険性があります。会社というものは、「宮内が終わったら終わったな」では困ります。やはり継続が大切です。徳川家康は元気なうちに席を譲って駿河に行きました。私も元気なうちに次の人にバトンタッチしたほうがいいと判断しました。
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