世界最強の投資銀行「ゴールドマン・サックス」、世界最高のコンサルティング・ファーム「マッキンゼー・アンド・カンパニー」、そして世界最上級のビジネススクール「ハーバード」の超エリートたちが大切にする“仕事の基本”とは? この2社1校で実務、学びの経験を経て、現在自身の企業を経営する戸塚隆将さん。エリートのエリートたる所以は、基本作法と習慣にあった!

ペンとノートは3秒で手に取れる場所に

Getty Images=写真

ビジネスマンであれば、ペンとノートはすぐに手に取れる場所に常に置いておく必要がある。突然の会議の招集に、ノートが見つからず手ぶらで参加するはめにならないためにも、3秒で用意できるように心がけたい。

「ノートを探してモタモタしているうちに、仕事の指示が進み、結局聞き逃してしまうことにもなりかねない」

また、会議に手ぶらで出席するのは、ビジネスマンにとって超NG作法。相手の話をメモし、確認するためにも重要なマナーだ。ほかにも「先方に対する自分の姿勢を示す」ためにノートがあったほうがいいと戸塚さんは言う。

「会議などで自分が聞き手側の場合には、ガンガン書ける大きめのノート。逆に自分がプレゼンする側のときには、少し小さめのメモする程度のサイズのものを持参。会議にノートを持参するのは、重要な話し合いをする意思があるというサインでもある。ノートにメモを取る効用は3つ。ひとつは自分のための備忘録。2つ目は、内容の整理。3つ目は、話し手が聞き手の理解を視覚的に確認できることにある」

会議に限らず、一流のビジネスマンほど、ふとした瞬間に思い浮かぶアイデアや、相手の気になる言葉など、その場でメモするクセがついている。そのため、ちょっとした外出時にもペンとノート(紙)を携帯する習慣がある。

「ノートに限らず、裏紙を準備し、持ち歩いたりもしています」

裏紙であれば、役に立ちそうもないことでも書き出せる。ダメなら丸めて捨てればいい。その気楽さから、意外とスラスラとペンが走るようだ。

「マッキンゼー時代に、ペンと紙の大切さを知った。アイデアを紙に書き、紙で資料をつくり、紙にまとめて発言。そして紙に書き出して整理しました」

ロジカルな思考力に長けたマッキンゼーのコンサルタントたち。その思考の第一歩に、ペンと紙は重要な役割を担う。デジタル全盛時代に、一見アナログな方法だが、これらのプロセスを経てこそ、論理的な思考力が高まるのだと、戸塚さんは語る。

「とにかく最初からパソコンに向かうよりも、結果的に物事が整理できる」

起動に時間のかかるデジタルデバイスより、3秒で取り出せるペンとノート(紙)のよさをもう一度見直したい。