日本が元気を取り戻すためには、グローバルよりローカル経済圏の立て直しが欠かせない――。そう主張するのは、経営共創基盤CEOの冨山和彦氏。なぜローカルが日本経済復活のカギを握るのか。田原氏が核心に迫る。
冨山和彦氏

最低賃金を払えない企業は退出

【田原】安倍さんは、アベノミクスで地方を創生するといっています。僕は地方にお金をばらまくだけになるんじゃないかと心配しています。冨山さんはどう思う?

【冨山】政策担当者の頭の中には20年間のすり込みがあって、いまでも需要が不足しているという感覚が残っている可能性があります。そうすると、ばらまきになるでしょうね。法人税の減税もそうです。単純に法人税を下げればいいという話ではないですよ。