2014年8月14日(木)

“尿”を投函する女子増加、ってどういうことか

プレジデント探検隊女子部!

PRESIDENT Online スペシャル

著者
山本 貴代 やまもと・たかよ
女の欲望ラボ代表、女性生活アナリスト

山本 貴代静岡県出身。聖心女子大学卒業後、1988年博報堂入社。コピーライターを経て、1994年~2009年まで博報堂生活総合研究所上席研究員。その後、博報堂研究開発局上席研究員。2009年より「女の欲望ラボ」代表。専門は、女性の意識行動研究。著書に『女子と出産』(日本経済新聞出版社)、『晩嬢という生き方』(プレジデント社)、『ノンパラ』(マガジンハウス)、『探犬しわパグ』(NHK出版)。共著に『黒リッチってなんですか?』(集英社)『団塊サードウェーブ』(弘文堂)など多数。

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女の欲望ラボ代表 山本貴代=文
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血液、毛髪、そして尿。40代女性の自己検査ブーム!

「A子って、“デキル女”らしいわよ」
「私は、“デキない女”って言われた。ショック!!」

最近、バブル女子たち(主に40代後半の世代)の間で、こんな会話が囁かれている。

仕事のことではない。私たち女性の体調維持に欠かせないホルモンであるエストロゲンと似た働きをするといわれている「エクオール」という物質が、自分の体内で作り出せる人と作り出せない人がいるいうことらしい。

このエクオールという物質は、ナニモノかというと、大豆イソフラボンの中のダイゼインという成分が、ある腸内細菌の働きによって変化してデキル物質だという。なんだ? なんだ?

大豆イソフラボンが、女性たちの間で、「いい、いい」と絶賛されてきたのは、実は、このエクオールの働きの部分であったということが最近になってわかったというのだ。一番ショッキングなのは、このエクオールがデキル女子は、なんと、2人に1人しかいないということ。それで、女性たちはざわつき始めたわけ。

つまり、いままで、大豆イソフラボン=女性ホルモンと信じて、豆腐や納豆、豆乳をせっせと飲食していた女性ホルモン信者2人に1人は、やや無駄な努力に終わってしまっていたのだ。

グラフを拡大
年齢が低い世代ほどエクオールを産出する人の率が減っている。日ごろの食べ物の影響も指摘されている

デキル女かどうかは、ネットで買える「ソイチェック」という尿検査キットで、いとも簡単にわかってしまうようで。おそるべし世の中である。

自分の尿をちょっとだけ試験管にとって郵送すると、10日くらいで、結果が送られてくる。巷では、血液や髪の毛からなど遺伝子レベルでの自分検査が流行っていて、ジムや美容皮膚科でも調べてくれるようだけど、やはり女子本来の性能はこっそり知りたいのが本音のようで、ポストに尿を投函するバブル女子たちはじわじわ増えているようだ。

デキル女になれるかどうかは、生活習慣にも関係しているらしく、20代女子は20~30%、納豆嫌いの関西人も30%ほどしか「エクオール生産者」はいないよう(第24回日本疫学会より)。大豆食の習慣がない欧米人に至っては、30%前後と低いという報告もある。果たして、自分は、どっちなのだろうかと調べたら、ギリギリデキル女でした。ほっ。

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