2014年8月7日(木)

凹んだ大人の駆け込みカフェ「30分3000円」の“裏メニュー”

プレジデント探検隊女子部!

PRESIDENT Online スペシャル

著者
桜田 容子 
ライター

明治学院大学法学部を卒業後、男性向け週刊誌、女性向け週刊誌などで取材執筆活動を続け、気付けばライター歴十数年目に突入。にもかかわらず、外見は全然ライターっぽく見られない。趣味はエアロビとロックンロールと花見など。

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桜田容子=文
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お茶のついでに心理カウンセリングを“追加注文”

東急東横線・中目黒駅から徒歩5分のところに、サラリーマンやOL、子育て主婦が密かに通い詰めるカフェがある。その名も「ココロゴトカフェ」。ここはカフェでお茶を飲むだけでなく、有資格者によるセラピーも30分3000円で受けることができる。

その気軽さゆえか、土曜・日曜・月曜の週3日、1日6時間というわずかな営業時間内に、多い日で15件もカウンセリングが入るという。

カウンセリングというと、心療内科やメンタルクリニックを連想し、「自分はそこまで重症ではない」と敬遠しがち。だが、ここではメニュー表にお茶や食事と並んで3種類のプチセラピーメニューがあり、食後などに自然な流れで“追加注文”できるシステムを取っているのだ。

「気持ちが落ちてから受ける、というより、マッサージに来るような感覚でフラッと立ち寄り、寛ぎながら話をする人が多いですね。カウンセリングを受ける目的で、1人で来られる方もいれば、来店後、カウンセリングのメニューがあると知り『何ですか? これ』と、受けてみられる方も。男性の1人客も珍しくありません。もちろん、食事やお茶だけでもOKです」(「ココロゴトカフェ」広報担当)

とはいえ、入店するにはまだまだ躊躇してしまうする人が多いだろう。実際、どのような流れで受けるのか、記者が体験してみた。

とある日のAM11時。開店直後に入店すると、奥の広いソファ席に通された。メニュー表を渡してくれた店員さん(兼心理カウンセラー)が説明してくれる。提供されるメニューは、電通総研「食生活ラボ」監修のもと、心理カウンセラー(通称“聴くプロ”)と料理研究家が共同開発したものだ。

「本日はご来店ありがとうございます。当店はココロゴトカフェといいまして、4つの色をテーマにメニューをお作りしています。赤、黄、青、緑の4色のメニューからその日のご気分やお身体の体調に合わせてお選びできます。またご自由にお好きなものを選ぶこともできます。

当店では、プチセラピーというココロトークを3種類ご用意しています。お食事の後にでも気が向いたら是非見てみてください。では、ごゆっくりメニューをご覧ください」

説明通り、メニュー表には色別にお茶と食事のメニューが並ぶ。

例えば赤なら、「赤の力で前を向く『サーモン・アボガド丼』」や「イチゴの赤が映える『ノンシュガー甘酒アイス』」など(ランチセットはない)。

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ココロトークメニュー(「聴くプロ公式サイト」http://www.kikupro.jp/kokorogotocafe/より)

メニューをめくっていくと、後ろのほうに“プチセラピー”と称する3つのメニューがあった。

・砂を敷いた箱の中にミニチュアを自由に並べる「ミニチュアでトーク」。
・白い紙に絵を描いていく「クレヨンでトーク」。
・ 写真を選んで並べていく「写真でトーク」。

これつまり、順に、箱庭療法や絵画療法、コラージュ療法といわれるものだ。

不思議なもので、セラピーに“プチ”がつくと途端に敷居が低くなり、「受けてみようかな」と思える。私は「ミニチュアでトーク」をオーダーした。

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