2014年8月14日(木)

「リノベーション」リフォームとの違い&注意点

住み替えテクニック:中古編【リノベーション】

PRESIDENT 2013年4月15日号

住宅ジャーナリスト 山本久美子 構成=相沢光一
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最近、中古物件業界でもてはやされている言葉が「リノベーション」。

リフォームとどう違うのか。実はまだ明確な定義づけがされていない言葉なので、説明が難しいのですが、リフォームは基本的に経年によって劣化した部分や機能を新築時のレベルに回復させる改修、リノベーションは現在の生活に合うよう機能を向上させる改修という意味で使われていると思っていいでしょう。

現在の暮らしは、ほんのひと昔と比べても大きく変わりました。インターネットに接続できることは当たり前。間取りのトレンドも変わりましたし、トイレやお風呂、キッチンなどの設備も多機能化しています。

築年数の古い物件はリフォームしても現在の暮らしに対応できないため売れゆきは悪い。そこで不動産会社が買い取り、今の暮らしに合うよう機能面を含めた大規模な改修を施したうえで売り出すのがリノベーション物件です。築年が古い分、価格は安い。それでいて新築同等の機能と住空間を得られるのが魅力です。

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どのタイプのリノベーション物件を選ぶか?

リノベーション物件にはいくつかのタイプがあります。

まず、売りに出されたマンションの一室を買い取ってリノベーションを施したタイプ。建物の外観や共有部分にまで手を入れることはできませんが、部屋の中は最新の状態という物件です。

一方、老朽化した社宅やホテルなどの宿泊施設を1棟買い取って、リノベーションマンションに再生して売り出す物件もあります。機能を向上させたといっても、建物自体が古いのだから骨組みや配管など見えない部分が不安という方もいるかもしれませんが、こうした物件はリノベーション専門の会社が扱っていることが多く、内装を取り除いて骨組みの状態にしたうえで、不具合の有無を確認してから改修します。問題があれば信用にかかわるため、アフター保証まで付けて売るので心配はないでしょう。

ただし言葉としての定義があいまいなため、なかにはリフォームレベルの改修でも、リノベーションと称して売る業者もないわけではありません(私はこれを、なんちゃってリノベーションと呼んでいます)。こうした物件に当たってしまうと、住んでからさまざまな不具合が出てきて泣きを見ることもあります。

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