2014年4月30日(水)

定年後、役に立つ資格ベスト7

60歳からの働き方【3】資格

PRESIDENT 2012年11月12日号

著者
溝上 憲文 みぞうえ・のりふみ
ジャーナリスト

溝上 憲文1958年鹿児島県生まれ。ジャーナリスト。明治大学政治経済学部政治学科卒。月刊誌、週刊誌記者などを経て、独立。新聞、雑誌などで経営、人事、雇用、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍。『非情の常時リストラ』(文春新書)で2013年度日本労働ペンクラブ賞受賞。主な著書に『隣りの成果主義』『超・学歴社会』『「いらない社員」はこう決まる』『「日本一の村」を超優良会社に変えた男』『マタニティハラスメント』『辞めたくても、辞められない!』『2016年 残業代がゼロになる』など。近著に『人事部はここを見ている!』(プレジデント社刊)がある。

執筆記事一覧

ジャーナリスト 溝上憲文=文 武島 亨=撮影
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再雇用も再就職も独立も、定年世代にとって条件が厳しいことは間違いない。それでも、お金もやりがいも手にした「老後の勝ち組」たちは、現役時代にどんな努力をし、どんな準備を重ねてきたのだろうか。

現役時代に取った資格で定年後、独立できることも

資格を武器に再就職あるいは独立したい――。そう考える人は多いだろうが、資格があれば食べていけるほど、世の中甘くはない。たとえば現役時代に取得した社会保険労務士の資格を生かして開業する人は多い。成功する人は、開業の時点ですでにお客様を確保している。現役時代から人脈を築いて得意先を見つけているのだ。

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定年後、役に立つ資格ベスト7

いわゆる「資格マニア」「資格の持ち腐れ」で終わってしまう人と、資格を生かせる人との違いは、お客様がいなければ何も始まらないというビジネスの肝がわかっていて、計画性のある行動が取れるかどうかだ。

キャリアカウンセラーの中村卓夫氏も「再就職するにしても独立するにしても、資格が決定打になることはない」と言い切る。資格取得を目指すなら、このことを肝に銘じたうえでチャレンジしたい。

では、あまたある資格のなかで、どんな資格が定年後の職探しや独立に役立つのだろうか。

中村氏によると、弁理士、会計士、行政書士などの難関の「士資格」は組織に残るにしても独立するにしてもつぶしが利くという。「最近は離婚の調停が増え、行政書士のニーズが高まっているようです」(中村氏)。

また、語学ができる人は再雇用されやすいと述べたが、語学力を証明できるTOEICなどの資格も有望だ。シニア層の求人が多いビル管理やマンション管理の仕事に就くためには、「電気主任技術者」や「建築物環境衛生管理技術者」「マンション管理士」の資格は取っておいて損はない。

料理に興味がある人なら比較的取得しやすいのが調理師の免許だ。ビジネスパーソンでも夜間の専門学校に通いながら免許の取得を目指している人は多い。

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