2014年4月3日(木)

なぜ、自腹を切って働くアラサー女子が増えているのか

プレジデント探検隊女子部!

PRESIDENT Online スペシャル

著者
大高 志帆 おおたか・しほ
ライター

大高 志帆ライター歴7年。同志社大学経済学部卒業の独身アラサー女子。ビジネス誌と女性誌の二足のわらじを不器用に履き分ける。好きなモノはピンクとリボンとサンリオキャラ。最近ハマっているのはスマホゲーム「Candy Crush」。悩みはfacebookにあまり「いいね!」がつかないこと。

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大高志帆=文
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最近アラサー女子の間で、一風変わった「旅」が話題になっている。

旅は旅でも、その目的は美しい風景や美味しい料理ではない。職業体験を「旅」と捉え、数時間~数日の「仕事旅行」をするのである。

例えば、こんなラインナップがある。
 「ヨガインストラクターになる旅」
 「PR会社で働く旅」
 「小さなカフェで働く旅」

ユニークなものでは、次のような旅プランが用意されている。
 「特殊メークアーティストになる旅」
 「占い師になる旅」
 「神主になる旅」

このサービスを3年前から展開しているのは、その名も仕事旅行社(東京・品川区 http://www.shigoto-ryokou.com/)。体験できる職業は常時100種類程度あり、同社HPから自由に選ぶことができる。体験の料金は、1万円前後のものが多い。

同社代表の田中翼さんによれば、3年間で延べ3000人、月間200人ほどが利用していて、なかでもアラサー女子の利用率が高いのが特徴だ。

せっせとオフィスで働いているように見える彼女たちに何が起こったのか。

「職業や就業スタイルが違えば、価値観も違います。仕事旅行に行くと、必ず異なる価値観を持つ人との出会いがあります。すると、その異なる感覚から自分自身の“仕事観”が浮き彫りになるんです。自分の知らない仕事の世界を見る、子どもの頃からの夢の職業を体験できる、という非日常的な楽しさも売りのひとつですが、最終的には自分の働き方を見つめ直して帰ってくる人が多いですね」(田中さん)

アラサー世代の女子といえば、すでに10年近く仕事を続け、その要領もつかみ、それなりの肩書もついてくる。心にも財布にも余裕が生まれている。

「しかし、『本当にこの仕事を一生やっていくの?』『もっと、自分に合う仕事があるんじゃないの?』とモヤモヤした気持ちを抱えはじめる時期でもあると思います。そんなときに、お試し感覚で職業体験できるサービスがハマるのです」(同)

とりわけ未婚の女性ほど、「私の天職は他にあるはず……」という自分探しや変身願望にも似た欲求を抱え、転職欲求を募らせているケースが筆者(独身アラサー)の周囲にも多く見られる。そんな人が、わざわざお金を払って働いて、転職のための情報収集をしているのだろう。

また、「私、一生独身かも!?」という不安がじわじわ増殖しつつあるアラサーは、職業体験での異性との「出会い」にも期待しているのかもしれない。

さて、ライター稼業もすでに7年。私にもぴったりの職業があるかもしれない! というか、徹夜せず、土日休める、もっと実入りのいい仕事があるに違いないのだ。

というわけで、実際に体験してみることにした。チョイスしたのは「ゴールデン街のギャラリーバーで働く旅」。この手の仕事には昔から興味津々だったのだ。

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