地震の専門家から震災後に飛び交った「想定外」という言葉。震災前の安全神話はもろくも崩れ去った。大災害にも負けない住まい選びに必要な知識を徹底的に検証する!

震災による被害の大小は、地盤に大きな影響を受ける。自分の住もうとする地域の地盤は、過去にさかのぼって徹底的に調べたほうがよい。

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自分の家は耐震構造……だけでは安心できない

地震発生時、震源地から発せられた地震動は地上まで達するとまた戻ってゆくが、その速さは地盤の硬さにより変化する。硬い地盤は速く伝わり、軟らかくなるほど速度が遅くなる。この違いにより、強い地震動を起こす。つまり地盤により同じ地震でも震度が違うのだ。沖積層など軟らかい地盤では、震度で1.5強くなる。震度5強ならば震度7に増幅されてしまう。