「一日なさざれば、一日食らわず」。禅では仕事も修行の一つだ。「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれた高僧が、あなたの日頃の迷いに対して、考え方の筋道をわかりやすく説く。

目の前の課題に打ち込めないのは、「明日がある」と思っているからです。大病を患って余命わずかと宣告された人は、「やる気が出ない」などとは言いません。残された時間を精一杯に生きようとします。モチベーションが上がらないと悩むのは、心のどこかに余裕があって、必死になれないことの裏返しです。

その課題に対して必死に努力できるときは、自分のやる気など意識することはありません。要は、どれだけ主体的になれるかにかかっているのです。

(構成=伊田欣司 撮影=若杉憲司)
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