社長に就任した6年前、古典に詳しい前会長(仲田洋一最高顧問)に倣って良書を探していたら、たまたま乗った電車の網棚の上に誰かが置き忘れた本書と巡り合えた。仏とは、仏教とは何かを極めて真面目かつ平易に説く本書には、仏教の教えが諸行無常、諸法無我、涅槃寂聴の3つに尽きることが明示されている。絵柄もシンプルで親しみやすい。

振り返れば、社長時代の様々な局面に仏の教えが当てはまったし、自分自身が煩悩の塊だとも改めて気付かされた。パワーだけでやってきた私だが、煩悩を楽しみ、燃やすエネルギーを持ち続けることも、経営者としての生き様の1つだろう。今では、本書は天から私に与えられた1冊だと思っている。