日本経済新聞社は、3月23日より、新聞紙面の情報を「デジタル」で有料配信する「日本経済新聞・電子版」のサービスをスタートした。

「My日経」は、過去に読んだ記事から、重要と思われる記事をランキング形式で表示する機能。
写真を拡大
「My日経」は、過去に読んだ記事から、重要と思われる記事をランキング形式で表示する機能。

「新聞紙面そのまま」がパソコンで読めることが話題だが、冷静に考えると、パソコン上ではけっして読みやすくない。「そのまま見るなら紙や普通のウェブ版でいいのでは?」という意見を持つ人もいそうだ。

電子版の編成・戦略構築を担当するデジタル編成局の八田亮一氏に聞くと、疑問はある程度解けてくる。

「電子版は、まず『紙の日経新聞の読者』に向けたサービスとしてつくりました。紙面イメージは、その一要素です」と八田氏が語るように、実は「紙面イメージ」と呼ばれる機能は、紙面そのものを「読む」ことを中心につくったものではない。着目すべきなのは、紙面の形ではなく、「各記事が、紙面でどのように伝えられているか」だ、と八田氏は語る。

「新聞のレイアウトは、100年かけてつくられた非常に効率的なものです。配置により、『どのくらい見てもらいたい記事なのか』がわかる。ウェブの見出しではわかりづらいのですが、紙面イメージを合わせて見ればそれが簡単に把握できます」

八田氏が強調するのは「時間短縮」という発想だ。普通のウェブの記事では、記事の重要度・必要度が読まないとわかりづらい。だが紙面イメージならビジュアルに伝わってくる。また機能面でも、電子版には効率的に記事を読むしかけが備わっており、時間短縮に効果的だ。