2013年11月20日(水)

創造力ある変人社員を120%生かすには

PRESIDENT 2013年9月2日号

著者
トーマス・チャモロ・プレムジック 

トーマス・チャモロ・プレムジック=文 ディプロマット=翻訳 Getty Images=写真
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抑圧された創造力は組織の癌になる

気分屋で移り気で変人で傲慢? 多分そうだろう。でも、彼らを追い出すわけにはいかない。実際、創造力豊かな社員から最高の成果を引き出せるようにならないかぎり、あなたの会社は遅かれ早かれ破産を申請するはめになるだろう。逆に、人当たりがよく管理しやすい者だけを採用し、昇進させていたのでは、あなたの会社はせいぜいよくて二流止まりになるだろう。

抑圧された創造力は組織の癌になる。あらゆる組織がイノベーションを大切にしていると主張するが、創造力豊かな社員を満足させるために、少なくとも彼らを建設的に行動させるために必要なことを積極的に行っている組織はほとんどない。

では、クリエーティブな社員の心をとらえ、彼らを会社に引き留めておく秘訣は何だろう。

まず、子どもの失敗をほめる親のように、創造力豊かな社員に無条件の支持を与え、彼らがばかげたことをして失敗するのを奨励しよう。イノベーションは不確実性やリスクや実験から生まれる。成功するとわかっていることは、クリエーティブではない。創造力豊かな人々は生来、実験精神に富んでいるのだから、自由に実験させ、遊ばせよう。もちろんコストがともなうが、イノベーションを行わないことに比べれば安いものだ。

サポートできる同僚を配置せよ

創造力豊かな社員の扱い方として最悪なのは、彼らを彼ら自身と同じタイプの人間と一緒に働かせることだ。そのようなことをしたら、アイデアを奪い合ったり、延々と議論を続けたり、無視し合ったりするだろう。

とはいえ骨の髄まで平凡な、型にはまった社員はクリエーティブな人間を理解せず衝突するだろう。「ジャーナル・オブ・アプライド・サイコロジー」誌に発表された最近の調査では、多様なメンバーで構成され、しかも個々のメンバーが他のメンバーの考えを喜んで受け入れるチームが最も創造的な成果をあげるという結果が出ている。

したがって創造力豊かな社員の周りには、彼らのアイデアに異を唱えるには凡庸すぎるが、彼らと協働するだけの創造力は持ち合わせている同僚を配置してサポートさせることだ。この同僚たちが、細かい点や平凡な実行プロセスに注意を払い、黒子役を果たす。

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