「自民一強」ならぬ「安倍一強」国会が始まり、安倍晋三首相は余裕綽々。衆参両院とも与党が過半数を握り、重要法案は安倍主導で審議が進む見通しだからだ。が、その首相にもコントロールできないのがアッキーこと昭恵夫人だ。

昭恵夫人は森永製菓元社長の松崎昭雄氏の長女。東京・神田に安倍氏の地元・山口県の食材を使った居酒屋「UZU」を開業するなど、自由奔放な人柄で知られるが、自民党の参院選挙候補者選びに口をはさんだ揚げ句、自分が推した候補が暴力団と関係していたことが後で発覚するなどのトラブルを起こしたことも。

また、みずから“家庭内野党”を宣言して持論の脱原発を主張、歴史問題で強硬姿勢を続ける韓国との友好をうたうイベントに出席して物議を醸すなど、目立つことしきり。最近も、首相官邸担当の女性記者たちと「UZU」で懇談、オフレコ放言が永田町の話題になった。

「昭恵さんの話によると、前回の安倍政権のときは、ネットの2チャンネルの掲示板にみずから“安倍昭恵です”と名乗って、安倍批判の書き込みに反論したことがあったそうです」(政治部デスク)

昭恵夫人は、首相との生活のすれ違いにも言及。「夜は首相は外食。昭恵夫人も外で飲んで帰るため、お互い話す機会は少なく、また朝も、首相の母親の安倍洋子さんがいるので込み入った話ができないということでした」(同前)。

また昭恵夫人は、酒量について首相からたしなめられたことまで明かしたが、特段それを気にする様子もなかったとか。

「昭恵さんは“わが道を行くのよ”と話していた。子供がいないのでお互い好きなことをしているので“仮面夫婦”と言われているが、不仲ではない」(同前)

首相官邸では、昭恵夫人にファーストレディーとしての立ち居振る舞いを教育するため、今年六月、官邸に“アッキー部屋”を設置。外務省などから来た2~3人の役人が教育係を務めている。

「このため、公的な場での昭恵夫人は好感度はまずまず。首相の国連総会出席時、昭恵夫人は別行動でニューヨークのハーレムを訪問、地元の好感を得た。しかしプライベートの場まで官邸がコントロールするわけにもいかない」(官邸筋)

お酒はほどほどに。

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