2013年10月10日(木)

逆境にあっても、不快を「快」に変えられるか

「年収1億円」稼ぎのエッセンス 第2回

PRESIDENT BOOKS /PRESIDENT Online スペシャル

著者
江上 治 えがみ・おさむ
株式会社オフィシャル 代表取締役

1967年生まれ。有名プロスポーツ選手から経営者まで、年収1億円超えのクライアントを50名以上抱える富裕層専門のカリスマファイナンシャルプランナー。サラリーマン時代には大手損害保険会社、生命保険会社の代理店支援営業における新規開拓分野および売上達成率で、全国1位を4回受賞。損保会社では最短、最年少でマネジャーに昇格。生保会社でも最短でのマネジャー昇格を果たす。独立後は、保険営業を中心としたFP事務所を設立。人脈ゼロ、資金ゼロから1000名を超える顧客を開拓し、これまでに通算600億円の保険契約を獲得。著書にベストセラーとなった『年収1億円思考』がある。

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株式会社オフィシャル 代表取締役 江上 治
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不運をチャンスに変えられる人とは、どのような人だろうか。

東海地方で医療法人を経営するY理事長の年収は1億7000万円。そのY理事長から聞いた話をお伝えしよう。理事長の専門分野でもある「扁桃核」に関連する話だ。

扁桃核とは、脳の中央部に位置する器官で、私たちが何かを見たり聞いたり、感じたりしたときに、それが好きか嫌いか、快か不快かを瞬時に判断する役割をもっている。そして、人間は、ほとんどこの扁桃核の判断で行動している。

たとえば、私たちがある絵画を見て心地よいと感じたとする。なぜそう思ったのかと聞かれると、いろんな理由を答える。「淡い色合いが好きだ」とか、「モチーフが好きだ」といった具合だ。ところが、そうした理由はぜんぶ嘘なのだそうだ。

これには、扁桃核の隣に位置する海馬との関係がある。

海馬は記憶を司る器官で、ここには過去の体験などのデータが収められている。

この海馬と扁桃核は、相互に影響し合っている。扁桃核は好き嫌いや快不快の感情を海馬に伝え、海馬がそれを記憶する。海馬には、かつて見て心地よいと感じた絵のデータも蓄積されているのだ。

そして、私たちがある絵画を見たときに、海馬はかつて見た同じような絵の記憶をたぐりよせ、それが心地よかったことを、扁桃核に伝える。それによって、快不快を扁桃核が一瞬で判断する。

つまり、快か不快かは、見た瞬間に決まっているのである。だから、その絵画がなぜ心地よいかという理由をいくら述べたところで、それらはじつはすべて、あとづけされたものにすぎないのだという。

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