2013年10月4日(金)

世界の大金持ちは、どんな金融商品を選ぶのか

PRESIDENT 2012年7月2日号

著者
藤原 敬之 ふじわら・のりゆき
著述家

藤原 敬之1959年、大阪府生まれ。農林中金、クレディ・スイス、日興アセットなどでファンドマネジャーとして活躍し、著述家に。著書に『日本人はなぜ株で損するのか?』。

著述家 藤原敬之 構成=宮上徳重 撮影=奥谷 仁 写真=PIXTA
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日本人とは異なるお金の価値観

著述家 藤原敬之氏

世界で「プライベートバンカー」と呼ばれるには、資産を50億円程度は保有している必要があります。金融資産が50億を超える大金持ちになって、初めてお客さんとしてアドバイスを受けられます。それ以下の顧客はただのカモだと思われていると覚悟したほうがよいでしょう。

総資産が50億円を超えるような世界の大金持ちに繋がりを持つ、いわゆるスイスのプライベートバンカーの方々と、私はこれまで仕事でお付き合いをさせていただきました。

彼らとの付き合いのなかで気付いたことがあります。それは一貫してお金に対する価値観が日本人と違うことです。一言でいえば、「達観」しているということでしょうか。

彼らは、投資をして5年、10年、さらに20年後、自分や家族が「理想の生活」を実現しているとして、「ではその生活のためには一体いくらお金があればいいのか」ということから逆算して「現在の行動」を考えるのです。そういった将来の自分のビジョンを、それはもう冷徹に、具体的にイメージすること。これは日本人にはなかなかできないことです。

日本人は何か一発当てて、突然ワッと儲かってしまうと、そこでダメになってしまう人が多いですよね。きちっとしたビジョンを描かずに、その時代の流れに乗ったビジネスでポンッと当てたお金に、ある意味呑み込まれるような形でめちゃくちゃな経営や遊び方をして、自分の生き方そのものを見失ってしまう。そして気付いたときには一文なしです。しかし、世界の大富豪と呼ばれる人たちには、そういう人は少ないです。

どうしてこのように世界と日本とで差がついてしまうのだろうかと考えたとき、単純にお金持ちになったという結果よりも、お金持ちになるまでのプロセスというのが実は1番大切なんじゃないかと私は思います。

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