「正しい投資信託」は数種類に過ぎない
もちろん、いくらドル・コスト平均法で投資したとはいえ、間違った投資先を選んでは得しません。正しい投資先を選ぶ必要があります。需要が伸びる業界、成長する企業を選ぶ必要があります。その目利きはどうすればいいのか? 個別株ならさすがにハードルが上がります。そこで、やはり投資信託ということになります。
私は「正しい投資信託」は数種類に過ぎないと思っています。まず、投資先として米国株は外せません。既述のとおり、「ショック」が起ころうと、高値を更新し続けてきた米国株は強いからです。
それを踏まえて、具体的な選択肢を挙げましょう。以下の3つのタイプに投資する投資信託が鉄板です。
・ アメリカのみに集中投資(例:S&P500に連動する投資信託)
・ 全世界に分散投資(例:先進国+新興国に投資する「オルカン(投資信託)」)
・ 先進国に分散投資(例:MSCIコクサイに連動する投資信託)
・ 全世界に分散投資(例:先進国+新興国に投資する「オルカン(投資信託)」)
・ 先進国に分散投資(例:MSCIコクサイに連動する投資信託)
現在、日本で購入できる投資信託は約6000本ありますが、長期的な資産形成に適した「正しい投資信託」は上記のとおりごくわずかです。これらの中から選択し、「長期」、「分散」(この3つのいずれかを選べば分散できます)、「積立」で淡々と買っていくことが王道であり、再現性の高い投資と言えるでしょう。世界情勢も経済指標も無視し、極端に言いますと「思考停止」くらいでけっこうです。