好みの情報を入れ終えると、今度は自分自身の職業や学歴、年収に顔写真、性格から趣味まで、こちらもかなり細かくチェックが入った。

「結婚願望や子どもは欲しいかどうか、結婚したら家事・育児の分担はどうしたいかまで聞かれたのは驚きました。それだけ本気の人向けのサービスなのかなと感じましたね」

それらが終わると審査に入る。バチェラーデートは「完全審査制」も売りにしており、それだけ男性も女性もハイスペックな人が集まるとしている。

料金もそれなりで、無料期間が終わったあとは「お手軽」「ベーシック」「プレミアム」の3プランから選ぶことになる。お手軽が月額1万780円(税込、月払い。以下同)から、ベーシックが月2万1780円から、プレミアムに至っては月額3万2780円からという、なかなかの強気設定。このプランの違いによって、相手のスペックやマッチ度が変わるという。

2人目に出会ったのはまさかの元芸能人だった

無事審査も通り、最初のデートは無料期間の枠内でやることになったTさん。デートの希望日を入れると、前日に相手のプロフィールと指定のデート場所(カフェなど)が届く。初めてセッティングされたのは、会社員でアラフォーのA子さんだった。

「目を引く美人というわけではありませんが、可愛らしい雰囲気の女性でした。共通の趣味があったので、初対面でも話が盛り上がりました。カフェから居酒屋に移動し、2軒目までハシゴしましたよ。普通にまた会いたいなと思える女性でした」

最初の出会いが良かったため、ここでTさんはベーシックプランに申し込む。それで出会ったのが会社経営者のB子さん。彼女はなんと51歳と、Tさんよりかなり年上の女性だった。

「年齢を『気にしない』にしたら51歳の方がマッチングしたので最初は驚きましたが、実際に会ってみると、30代にしか見えないくらいのとてもきれいな方でした。服やメイクもゴージャスな感じで、最初は夜職の方かな? と思ったのですが、よくよく話してみるとなんと元芸能人。ちょっとした芸能ゴシップ話なんか教えてくれて、正直メチャクチャ楽しかったですね(笑)」

A子さんのように飲み歩いたわけではないが、カフェからレストランに場所を移し、ゆっくり会話を楽しんだTさん。B子さんとはまた会う約束をして別れたという。

最後に会ったのが、コンサル系企業に勤めるC子さん。30代半ばの帰国子女で、頭の良いハイスぺックな女性という印象だったとか。

「小学校と大学時代にアメリカで教育を受けたとかで、一般的な日本人女性とは少し空気感が違いましたね。服もドレッシーな感じで、知的な雰囲気の女性でした。バチェラーデートですでに何人も会っていたらしく、一度は交際したこともあったと話していました」

まさに三者三様の女性との逢瀬を楽しんだTさん。タイプこそ違えど、共通していたのは皆しっかりとした大人の女性であること、そしてTさんと波長の合う人であったことだ。

「事前に相手をリサーチしたり、出会うまでにメッセージをやりとりしなくて大丈夫なのかなと心配でしたが、本当にマッチした相手を選んでくれるんだなと思いました。むしろ相手の女性たちは『手間がはぶけてラク』と話していましたね。それに相手の条件や自分の情報を細かく入れるから、そこから大きく外れた人が来る心配もない。『ヤリモク(SEX目的)』の人がいないこともメリットだと言っていました」

3人の女性とデートしたTさん
3人の女性とデートしたTさん。想像以上に満足度は高かった(画像はイメージ)。