つぶやくだけで発想を切り替えられる

自分が置かれた状況を、自分でちょっとした笑いに変えて、これまでの考え方や行動、結果に至るまでのプロセスすべてを、いい方向へと切り替えてくれます。

それはまるで、人生を楽しめるように、自分で自由自在に切り替えられる「幸せのスイッチ」のようです。つまり、「知らんがな」は自分の力で勇気を高めて、自信をつくることができる究極の言葉なのかもしれません。

「知らんがな、わたしはやるよ」
「そんなん、知らんがな。わたしはわたし」

こんなふうに、「知らんがな」とつぶやきながら、いい発想の切り替えができると、自分の考えや行動に対して勇気と自信が持てるようになるはずです。

「知らんがな」と口にするたびに、発想がポン、ポンと切り替わっていき、ひとつのことにとらわれなくなっていきます。

3つのメリット

「知らんがな」という言葉を日常で使っていると、大きく3つのメリットがあります。

「知らんがな」がもたらすメリット
1 余計な悩みが減る
2 緊張が和らぐ
3 「いまここ」を楽しめる

1は、自分がコントロールできないことに対して、余計な不安や恐れや悩みを抱えずに済みます。「もしコロナウイルスに感染したら……」「もし大地震が起きたら……」などと、未来についてあれこれ想像をめぐらし不安になることは、多かれ少なかれ誰にでもあると思います。

でも、自分の力でコントロールできる心配事ならまだしも、悩んだところでどうしようもないことはできる限りの備えをしたうえで、「あとはもう、知らんがな」と割り切ることで、心のストレスを解消できます。

2の緊張については、未来がよく見えないことの不安や、自意識が強くなって他人の言動を気にし過ぎてしまうことで生じます。例えば、「この先、わたしの仕事はどうなるだろうか……?」「新たなウイルスが出てきたらどうなるのか?」などと、わからないことが多いために、不安になって心身ともにこわばってしまう。あるいは、人前で話そうとしたとき、「あの人にどう思われるだろう?」「きっとみんなに変だと思われる」と他人の反応ばかり気にして、声や身体が震えてしまう。

確かに、いまの世の中には身動きが取りづらい、まさに緊張の連続状態のようなシチュエーションがたくさんあります。

でも、そんなときこそ、「そんなん、知らんがな」とつぶやくことで余計な緊張がほぐれ、いい意味で開き直ってしまえば、やるべきことに集中できるようになります。