同じ目標を持つ仲間とはじめたダイエット
――80kgあった体重を64㎏まで減量したということですが、ダイエットを決意したきっかけを教えてください。
子どもの頃から家にいつもおやつがある環境で育ち、同年代の友人と比較してやや太り気味でした。
社会人になった頃の体重は63kg。運動をしなくなり、仕事のストレス発散のため暴飲暴食を続けたことでそこからさらに年に2〜3キロのペースで体重が増えていきました。頭の中には常に「痩せたい」という思いがありましたが、思いつきではじめたダイエットはどれも長続きせず、挫折とリバウンドを繰り返すことに。
そんな中、コロナ禍で在宅勤務になり、全く体を動かさないのでとうとう身長167cmにして体重が80kgを越え、BMI値は28オーバー。周りからも「さすがに太り過ぎだよ」と言われるようになりダイエットを決意しました。
――どのようなダイエットを始めたのでしょうか?
食事制限はハードルが高いと思ったので、運動で痩せようとランニングを始めました。最初は少し走るだけでも辛かったのですが、だんだん慣れていき、ついには月に100km走れるようになったんです。同時に、お菓子の量を減らしたら5〜6㎏すぐに落とせました。
――100kmも走れるようになったというのはすごいですね! 継続できた秘訣はなんですか?
これまでいろいろなダイエット方法に挑戦してきました。食事の置き換えや、パーソナルトレーニングを受けて痩せたこともありますが、普段の生活に戻した途端リバウンドしてしまって……。
コロナ禍ではYouTubeのダイエット動画を見てエクササイズをしたり、流行りに乗ってNintendo Switchのゲーム『リングフィット アドベンチャー』にチャレンジしたこともあるのですが、どれも効果を感じる前にやめてしまいました。
そこでまずはダイエットを継続させるためにはどうしたら良いかを考え、当時雑誌で紹介されていた『みんチャレ』で、同じ目標を持った仲間たちとチームを組み、毎日走った距離や景色を報告しました。同じく走っている仲間のがんばりが刺激になったし、自分が走ると褒めてもらえるため、走ることがどんどん楽しくなって距離が延びていきました。
――同じ目標を持つ人と一緒に行うというのは心強いですね。
100kmも走れるようになるとは思っていなかったので、仲間の存在の大きさに驚きました。ただ、ランニングで5〜6㎏は落とせたのですが、走った分お腹が空いてたくさん食べたりしていたせいで、なかなかそれ以上減らすことができなくなり、停滞期のような状態になりました。
――ランニングだけではそれ以上の減量は難しくなったのですね。
“ダイエットは食事が9割”というような本を見て、やはり食事のコントロールが大事なんだというところに行きつきました。それまで、食事制限でのダイエットは成功したことがなかったので避けていたのですが、痩せるためにはもう避けては通れない! と覚悟を決めました。ただ、食事に関して知識もなく管理も難しいので、あすけんを利用することに。ここでもみんチャレ中の『あすけんダイエット公式』チームに入り、仲間を頼ることにしました。
AI栄養士の指摘で自覚したお菓子の食べすぎ
――あすけんを使い始めていかがでしたか?
実は、以前にもあすけんを使ったことがあるんです。ただ、毎日食べたものを細かく記録することが当時の自分にとっては負担に感じたのと、頑張って記録しても「健康度」(※)が低くてモチベーションが下がり、1人では続けられなかったんです。
今回は続けることが大事だということも理解しているし、なんと言っても、一緒にダイエットをがんばる仲間の存在が大きく継続することができました。
――具体的にはどのようにダイエットが進んだのでしょうか?
毎日あすけんに食事内容を入力したスクリーンショットをみんチャレのチーム仲間に報告し、メンバー同士で励まし合いながら記録を続けました。点数が高い日は褒め合い、点数が低かった日や入力ができなかった日は「そんな時もあるよね」と励まし合うことで、記録を楽しく続けることができました。
私は健康度にモチベーションが左右されると気づいたので、メンバーと点数を上げるためのコツを情報交換したりして、高得点を狙うことがやる気に繋がっていました。中にはいつも100点を出すようなツワモノもいたのですが、そんな人でも食生活が乱れがちな年末年始は点数が低くなるんですよ(笑)。一人でダイエットをしていたら、そのタイミングで挫折していたんじゃないかと思いますが、チームだからこそ「この時期は仕方ないよね。またお正月明けから頑張ろう!」と励まし合って頑張れました。
――健康度が低い時は、あすけんからどんなアドバイスが多かったですか?
お菓子の食べ過ぎをよく指摘されていました。以前は、お昼休みになるとコンビニに行き、高カロリーなお菓子やスイーツをよく買っていました。周りから「食べ過ぎじゃない?」と言われることもあったのですが、全く響かなくて。
でも、あすけんでAI栄養士の未来さんに「お菓子の食べ過ぎです!」と言われ続けると、「本当に食べ過ぎているんだな」と自覚し、意識が変わっていきました。
あとは、ヘルシーだと思って食べていたグラノーラの糖質が意外と高くて驚いたり。ほかにも、イメージと実際のカロリーや栄養素が違うものが結構あって、「自分の食事のどこが悪いのか」「何を改善すべきなのか」という点に、自然と気づくことができるようになりました。
食事記録を続けていくうちに健康的に痩せるための食べ方をインプットしていけるのがあすけんの良いところだと思います。あすけんを始めてから2週間ほどすると、だんだんと食事バランスが整っていき、5カ月で体重が66kgまで落ちました。
Lサイズでも入らなかった服が着られた!
――食生活で特に気をつけたこと、効果があったと思うことを教えてください。
バランス良く食事を摂ることが一番効果があると実感し、日々気をつけています。野菜が足りないというアドバイスもよくあり、自分では摂っているつもりでも足りていないんですよね。十分な量を摂るとなると難しくて、野菜ジュースで補うこともあります。
栄養バランスを整えたいという気持ちはあるものの、仕事・子育てをしながら毎日の献立を考えて買い物をし、料理をするのは大変です。今は出産後ということもあり時間や体力に余裕がないので、毎日の夕飯をミールキットに頼っています。それが野菜たっぷりでバランスが良いんです! 割高ではあるのですが、食事が大事だと思っているのでお金をかけています。
――ご出産されたということですが、妊娠、出産で体重はどう変わりましたか?
66kgまで減量したあと、臨月で82㎏まで増えましたが、それまでの成功体験から産んだあとに元に戻せる自信がありました。今は出産前よりさらに減り、63~64㎏の間を維持しています。産後、無理なく体重が戻せたのは、妊娠前にあすけんで食事管理の知識を身につけて実践したおかげです。
――産後スムーズに戻せたなんてすごいですね! ダイエットが成功して、どのような変化がありましたか?
着られなかった服が入るようになったことが自分の中では大きいです。以前、オンラインでLサイズのワンピースを買ったら肩や腕まわりがパンパンで、「Lでも入らないの⁉」と愕然としたことがあったのですが、現在は着られるようになりました。
以前の私を知っている人たちから「すごく痩せたね」と声をかけてもらうことも多く、嬉しいですね。
――健康面や体調面での変化はありますか?
80㎏あった頃は少し活動するだけですぐ休んだり、毎日栄養ドリンクを飲んだり、頻繁にマッサージに通ったりと、とにかく疲れやすかったのですが、今はそれがなくなりました。
実は、産後の回復もすごく早かったんです。初めての出産なので比較はできないのですが、周りの方と話していると、かなり順調に体力が戻っているのだと気付きました。食事内容に気を遣っていたことが大きいのかなと思っています。
食事も運動も睡眠も全てをバランス良く
――今回、ダイエットに成功したポイントを改めて教えてください。
仲間の力を借りてあすけんの利用を習慣化し、「痩せる食べ方」を身につけたことが、リバウンドをせずに健康的に痩せられた一番の要因だと思います。
さらに、ダイエットには食事だけではなく、睡眠をしっかりとることも、適度な運動も大切だと思います。食事、睡眠、運動の3つの生活習慣を整えて、長期的に続けることが健康的に減量を成功させる方法なのではないでしょうか。ダイエットに近道はなく、一時的なものに頼ったらリバウンドしやすいということも、今はよくわかります。
――毎日食べていたというお菓子は今いかがですか?
いつの間にか間食が習慣になり、食べないと口寂しい状況だったのですが、最近は毎日食べるということはなくなりました。食べるとしても、甘栗や干し芋などが多いですね。以前は物足りなかったのですが、今はとてもおいしく感じます。お菓子も脂っこい食事も完全にやめたわけではなく、食べたいと思ったときには食べ、1日や1週間の食事の中で調整をしてストレスなく過ごしています。
――ダイエットの最終目標を教えてください。
今は出産から時間が経っていないので、ダイエットをすごく頑張るという時期ではなく、バランスの良い食事と質の良い睡眠をとるように心がけています。もう少し時間と体力に余裕が出てきたら、ウォーキングからはじめてランニングを再開しようと思っています。
高校時代は剣道に打ち込んでいて、その時の体重は57㎏。いつかその体重になれたら良いなというざっくりとした目標はあります。あとは子どものためにも、健康的でかっこいいお母さんでいたいですね!
※健康度:あすけん内で、食べたメニューや運動などの生活内容を記録すると、その内容を判定して算出される総合点数のこと
※本記事は個人の経験に基づいた内容になります。食事管理や運動は自身の体調を考慮して行ってください