ダイエットを成功させるには、どうすればいいのか。AI食事管理アプリ『あすけん』の公式サイトでは、減量に成功した人たちの体験談を紹介している。今回は何度もダイエットに挫折しながらも、やっと理想の体型を手に入れたという人気インフルエンサーでぶみ・ゆうさんのストーリーです――。
でぶみゆうさん
画像提供=あすけん
でぶみ・ゆうさん

恋をきっかけに“ぽっちゃり”脱出を計画!

――ダイエットに取り組んだきっかけは何だったのでしょうか?

昔からすごく太っているわけでも、かといって痩せているわけでもなく、いわゆる“ぽっちゃり体型”でした。ですがスレンダーな体型に憧れていたのと、好きな人ができて「きれいになりたい!」と思ったのをきっかけに、18歳で初めてダイエットを決意しました。

けれど当時は食べる量を減らして無理に痩せたため、体調不良になったり、節制に耐えきれず暴食してしまったり。痩せても維持できずリバウンドを繰り返し、万年ダイエッターになっていました。

7年前には食べたものをInstagramに投稿してレコーディングダイエットを始めたのですが、いくら続けても痩せない。そしたらある日、フォロワーの方から「見ていてイライラします」というメッセージが届いたんです……! 最初は傷ついたんですが、確かにそうだよなと思ったら、今度こそ痩せようと気合いが入りました。この頃にはダイエットを始めて14年が経ち、32歳になっていました。

――ストレートな声にびっくりですね! 改めてチャレンジしたダイエットは、どのように進んだのでしょうか?

最初は以前と同じように夕食をサラダだけにするなど食事量を減らし、ジムに通い詰めて運動量を増やし、と力ずくのダイエットを続けていました。そのやり方でも2~3kgは落ちるのですが、途中でパタっと減らなくなるタイミングが来るんですよね。

1カ月半くらい何をやっても落ちず、これまでだったらここで挫折するパターンだったのですが、今度こそ痩せようと決意したので諦めるわけにはいかない。そこで「体重が落ちないということは、やり方が違うんだ。ダイエットの進め方を変えよう」という考えにたどり着きました。

SNSでダイエットの知識を収集

そんな時、普段から私の様子を見ている友人に「もしかしたら糖質を減らしすぎていて、さらに脂質の摂取量が多いのでは?」と言われたんです。それまで食べる量を減らすことばかりで、栄養バランスなんて考えたことがなかった私には目から鱗でした。

そこからダイエットと栄養の関係に興味を持ち、医師やパーソナルトレーナーなど、ダイエットの知識を持つ方たちのSNSをフォローしてみたら、共通して言われていることがあったんです。それが、摂取カロリーを消費カロリー未満にすることと、食事のPFCバランスを整えること。この2点がポイントなんだとわかり、自分でも調べ始めました。

同時に『あすけん』アプリをダウンロードし、普段の食事を記録することで、摂取カロリーや栄養価など食生活を可視化しました。すると友人の指摘通り、摂取している糖質量が極端に少なく、代わりに脂質量はオーバーしていることに気づいたんです。

そこで摂取カロリーと栄養バランスを考慮し、3食正しく食べる生活に変えたら、1カ月半びくともしなかった体重が1週間で1kg落ちたんです! その後も正しい食事と適度な運動を淡々と続けていったら、結果的に56kgだった体重が48kgになりました。今もリバウンドすることなく安定しています。

before→After ダイエットにSNSを活用していたでぶみさん。プロからは知識を、ダイエット仲間からはやる気をもらうことで使い分けていたそう
画像提供=あすけん
before→After ダイエットにSNSを活用していたでぶみさん。プロからは知識を、ダイエット仲間からはやる気をもらうことで使い分けていたそう

――ついにダイエット成功したんですね! 運動はどんなふうに取り組んだのでしょうか?

放っておくと家でじっとしていることが多いため意識して動くようにはしましたが、特にルールなどは決めませんでした。室内でできるステッパーを取り入れたり、テレビを見ながらできる筋トレをしたりと、続けることが大事だと思ったので無理せずゆるゆると行っていましたね。

1カ月で1kg減らしたい場合、脂肪1kgは約7200kcalなので、1日250kcal程度減らしていけば落ちる計算になります。その250kcalを運動で消費するか、食事で減らすかは自由です。

例えば食事で150kcal減らせば、運動での消費は100kcalでOK。どちらかだけで頑張るとなると大変ですが、食事と運動の合わせワザで考えると、それぞれの負担が減りますよね。運動が得意な人は運動を、食事でコントロールできる人は食事面での割合を増やして、と自分に合ったスタイルを築くことが続けられる秘訣なのかなと思います。

――二の腕や太ももなど、一般的に脂肪を落とすのが大変と言われている部分もサイズダウンしたそうですが、そこに特化したトレーニングをしたわけではないのですね。

はい、部分的にトレーニングをしたわけではありませんが、私の場合は二の腕や脚も含めて、全体的にサイズダウンしました。ダイエット前に比べて一回り小さくなったイメージです。着られる服やシルエットが変わったのは嬉しかったですね。

ただ、脚は歩き方や姿勢、ライフスタイルなども影響しやすいので、一筋縄でいかないことも多いとは思います。

昔はとにかく細い体型に憧れていたけれど、今は自分の体型が心地よいと思えるそう
画像提供=あすけん
昔はとにかく細い体型に憧れていたけれど、今は自分の体型が心地よいと思えるそう

停滞期を乗り越えるコツは「可視化」

――でぶみさんは停滞期を乗り越えましたが、そこで挫折する人は多いかと思います。停滞期の心の持ちようなどアドバイスがあればお願いします。

私も停滞期で挫折するのがお決まりのパターンだったので、気持ちはよくわかります! 乗り越えられた要因を考えると、ダイエットには一見これというルールはないけれど、原理があるということに気づいたのが大きかったです。

うまくいかない時こそあすけんを使って食生活を可視化し、分析してみてください。ここが原因かな? という点が見えてきたら、対策を考えて実践してみる。それで結果が出なければ、また違う原因を考えてみる。何度かやっていくうちに、なぜ体重が減らないかが見えてくるはずです。

原因がわかれば、次にまた同じ状況になっても対応できます。そうやって壁を乗り越えていくと、知識も蓄えられ、だんだんと楽しくなってきますよ。

――お話を伺っていると、ダイエットについてかなり知識をつけていらっしゃる印象ですが、もともと学んだり情報収集することが得意だったのでしょうか?

いえいえ、まったく! ただ、これまで無理なダイエットを繰り返してきましたが、正しい知識があればもっと早く減量できていたと思うんです。消費カロリーと摂取カロリーの相関や栄養バランスのことなど、「義務教育で教えてくれよ!」という気持ちです(笑)。

そうすれば無理なダイエットで心身の調子を崩す人などが減るんじゃないかと思うので、私のSNSではなるべくそういったことを発信していくように心がけています。

本当の喜びは「体重を減らすこと」ではない

――でぶみさんのもとには、20万人ものフォロワーさんの中からたくさんのお悩みが届くそうですが、どういった内容が多いですか?

体重にとらわれすぎて、心の健康を害している方があまりにも多いことに胸を痛めています。食べることや体重が増えることに、恐怖心を抱いてしまっている人がたくさんいます。

でぶみ・ゆう『でぶみ・ゆう式ダイエットダイアリー』(ワン・パブリッシング)
でぶみ・ゆう『でぶみ・ゆう式ダイエットダイアリー』(ワン・パブリッシング)

私も0.5kgの増減に一喜一憂している時期がありましたが、数字はあくまでも数字なんですよね。体重を減らすことが目的なのではなく、理想の体型になって着たい服を着ることや、きれいになった自分に出会うことなど、その先に本来手に入れたいと思っている喜びがきっとあるはず。今つらい思いをしている人は、何のためのダイエットなのかを見失わないでほしいのです。自分の健康と幸せより大事な目的はないはずなので。

私も現在は体重はあまり気にしておらず、47.5~49kgの間をウロウロ。ちょっと増えたかなと思っても、数字ではなく、見た目で満足していたらよしと考えるようになりました。

今後も体重に執着しすぎず、心身ともに健康に過ごすのが私の目標であり、また、以前の私のように食べずに無理なダイエットに苦しむ人を一人でも減らせるお手伝いができたらと考えています。

――最後に、でぶみさんが体型維持のために頼りにしている食材があったら教えてください。

みなさんもよく食べていると思いますが、やはり鶏肉は最強ですよね! むね肉はもちろんですが、皮をはいでもも肉もよく使います。

むね肉は淡白なのでどうしても飽きやすいですが、ごま油でネギだれを作ったり、ピザソースとチーズをのせて焼くなど、脂質が低い分アレンジできる余地があるのが良いところ。同じく脂質の低い、豚もも肉も重宝しています。

食材や調理法なども工夫して、正しく食べながらダイエットしていけるといいですね。

でぶみ・ゆう さん
食べないダイエットで長年リバウンドを繰り返した万年ダイエッターだったが、ようやく正しい食べ方を知ることで、50kgの壁を突破し、キープ中。7年前にダイエットに特化したInstagramをスタート。自身の経験をもとに、ダイエットで悩み苦しむ人のために情報を発信。SNSのフォロワーは現在約20万人。ダイエット仲間、医師やパーソナルトレーナーなど専門家とつながり、学びを広げている。