「プレジデント ウーマン」の連載「女性役員の『お仕事相談110番』」では、読者から寄せられた悩みに本誌やオンライン版に登場した女性役員が回答。本気で向き合ってくれるからこそ、その取材は1つの相談につき1時間かかることも。今抱えている課題について、相談してみませんか。

記念すべき、1通目の相談は……

「プレジデント ウーマン」では、メルマガ会員の方限定で女性役員に聞いてもらいたい「お仕事相談」を募集しています。これまで寄せられた相談内容はどれも、上司や同僚など近くの人には相談しにくいものばかり。とくに人間関係に関するものやキャリアに関するものが多くなっています。

最初に届いたのは「異動先の上司に『気づいたことがあれば何でも話してくれ』と言われたので、はっきり意見したところ煙たがられてしまった」というもの。

編集部では、相談内容に対して的確なアドバイスをしてくれそうな役員を選定し取材に伺います。最初の回答者はエン・ジャパン取締役の河合恩さん。二つ返事でお引き受けくださいました。

取材では、相談者さんはどんなキャリアを歩んできたのか、今どんな立場なのか……といろいろ想像を巡らせながら知恵を絞り、最終的にはズバリお答えに。言いにくいことを伝える際の心構えや、新しい部署でのコミュニケーションのコツが詰まった回答でした。

上司の「何でも言って」に潜む地雷
“正しい事”を語る女性が愛されない理由

相談者さん以外にも、“煙たがられる経験”をしている方は多いのでしょう。この記事はたくさんの方に読んでいただきました。

次の相談は「子育て中はキャリアアップをあきらめるべきでしょうか」というもの。これには、自身も子育て中のアイスタイル取締役山田メユミさんが回答。子育て中であっても憶することなく、昇進したいのであればそのことを上司にしっかり伝えるべきという、前向きで背中をそっと押してくれるような内容でした。

先が見えない不安をどう処理するか
育児中に昇進したい女性がすべきこと3つ

取材する編集者として印象的なのは、どの役員も自分の事のように親身になって答えを絞り出してくれること。みなさん、相談者さんには悩みを糧に将来リーダー的な存在になってほしいと思うからこそ、真剣に向き合ってくださいます。

つらかった経験をさらけ出してくれる役員も

「上司の厳しい指摘でモチベーションが下がっている」という悩みに答えてくれたのは、ロート製薬取締役の力石正子さん。過去に何度も「もう最悪!」と思うような経験をしたことを明かし、つらいことがあっても回復できる、柔らかくしなやかな心を持つことの大切さを説いてくれました。もちろん、回復が必要なときに起こすべき行動も具体的に紹介されています。経験に基づいたお話だからこそ納得感があり、解決方法も実践的です。

細かすぎる指摘で力が発揮できない
弱点を叩く上司とどう折り合いをつけるか

かつては同じようなことで悩み、葛藤し、今は役員として活躍する大先輩からのアドバイスは、私たちに力をくれます。

そして、皆さんが抱えている悩みを「プレジデント ウーマン」で共有していただくことは、自分のためになるだけではなく、他の多くの悩める女性にも役立つはずです。編集部ではそんな仕組みがつくれたらいいなと考えています。